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2007年3月 2日 (金)

シュルレアリスム展(埼玉県立近代美術館)

シュルレアリスム(超現実主義)とは何ぞや、というのを割とちゃんと展示している好企画。国内のコレクションから集めてきたので、ずば抜けた目玉とか無いが、そこは企画力と展示の工夫でカバー。

最初に序章「シュルレアリスムとは」のコーナーがあり、マン・レイの写真がいくつか。ブルトンの本とか。マグリットの絵が一枚。エルンストの小品、マン・レイのメトロノームのビデオ。カチカチやると針についている目が開いたり閉じたりするもの。

次に「シュルレアリスムの夜明け」コーナー。前身のダダイズムの紹介でデュシャン、形而上絵画でキリコの紹介。キリコの絵が2つあり、2つともほとんど同じイタリア広場なんだけど、作成年が1914、1970と離れている。あとはピカビアの多重イメージ作品1つとか。

第1章「意識を超えて」まず自動筆記オートマティックの紹介。そもそも詩なんかで始まった。思いつくままガンガンスピードを上げて書くと、ある時点で全く自分でも思いもよらないものが書ける。これを絵でやったのが、アンドレ・マッソンとかで、その作品を展示。それからエルンストは物の上に紙を置いてなぞって、全く違う絵を作るフロッタージュという技法で「博物誌」という作品を作った。エルンストの「ポーランドの騎士」はシャガール風。ミロがいて、タンギーがいる。それからダリの「ダンス」はいかにも「ダリ」の見てビックリ人体変形もの、ただ私は隣にあった「反プロトン的聖母被昇天」の方が印象的だった。文字通り聖母が分解して昇天していくのだが、太くて荒っぽい筆のあとと、緻密な筆での描写が混在してて何か異様な感じになっている。テーマは原爆、というか核なんだって。

第2章「心の闇」心のありようのシュール的表現で、まずデルヴォーがいくつもある。見たことあるのが多かった。「森」や姫路美術館の「海は近い」とかは傑作だぞ。それからベルメールの人体分解再構成写真。ダリとかエルンストとか、マッソンの「雷雨」は戦争のイメージらしいが怖い。マン・レイが撮ったヌードとか、ピカソも例の闘牛士もので作品展示。そういやピカソはあれだけのイメージでありながら、シュールレアリストとは呼ばれないなあ。ピカソはピカソだな。

第3章「夢の遠近法」ここでマグリットがいくつか。有名な岩が浮かんでいるやつとか、面白かったのは「人間嫌いたち」で地面からカーテンが生えているもの。愉快な「観光案内人」もあるぞ。それから女性アーティストいくつか。先のマン・レイのモデルだったホッヘンハイムの「鳥の足のテーブル」は文字通りの立体作品。ドロテア・タニング(知らん)とか、キャリントン。私の好きなレメディオス・バロはいなかった。フリーダ・カーロもいなかったが、まあフリーダはシュルレアリストとはちょっと違うかな。

第4章「無垢なるイメージを求めて」ここでミロが多数。まあ、ミロはまさに無垢なる描写の代表ですな。あとはパウル・クレー。あといくつかあったがよく知らん人でおしまい。

月曜と3月22日休み。3月25日まで。

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