« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »

2009年10月31日 (土)

河口龍夫展(国立近代美術館)

とにかく面白いぞ。インスタレーション(というか、なんだ、コンセプトアートか)が豊富だ。
「DARKBOX」という暗闇が閉じこめられている箱。「何もない」がある、みたいなもんか。電球を鉄で覆って何も光って見えないが、そこには光が閉じこめられている。

辞書を切り抜いて実際の場所に貼るもの。立体パズルみたいなのもある。

あと、言葉へのこだわりがある。詩を書いてて美術も見るという人にゃあ嬉しい作品群だ。鉄の塊に道具を溶け込ませ、どこまでが「鉄」なのか、海の水を汲んで海へ撒くと、どこまでが「海」なのか、という問いかけの数々も面白い。

放射能を通さない鉛へのこだわり。そこに種子を入れ、水を入れ、土を入れる。不安な未来のための行動。うん、いいね。ヒマワリの種も鉛コーティング。おお、面白い。辞書を鉛でコーティング。

星座の写真で星の一つ一つに、それが何年前の光かが記入された作品。なるほど。
うーん・・・・・・しかしなんだな、コンセプトが面白い、というのは、それが分かった時の衝撃が作品のほとんどで、繰り返し鑑賞してイケる、という作品を作るのは難しいのでは。今回も、7000個の鉛コーティング種子なんてのは何度見ても見応えがあるが、あとはどうだ、「関係」を示す電気仕掛けであれこれ動く作品なんてなかなかいいが、これ部屋全体でやってるから見栄えもするんで、机の上ぐらいだったらどうよ。DARKBOXが1個だけでなく十数個も並んでいるのも、そんな繰り返し鑑賞のための見栄え問題かもしれん。うむ、してみると、河原温の、バカみたいな手間をかけて魅せるのはコンセプトながら、見応えも大いにあるじゃないか。あの人は凄いよね。

12月13日まで。なかなか刺激的な作品が多いぞ。おすすめする。

|

2009年10月30日 (金)

せれぶ

婚活連続殺人……というか不審死、の犯人……じゃなくてまだ「疑惑の女」の、ストレートなセレブ気取りっぷりの報道が妙に愉快な今日このごろ。セレブ美容室と高級外車と美食三昧、しかし体重100キロ近く、なぜセレブなフィットネスに通わなかったのか、そこんところがニセモノなんだなあ、やっぱカネだけあってもセレブにゃなれないんだなあ、という妙な納得をしてしまう。「広尾の明治屋さんに行ける生活」への憧れというのも微笑ましい……ってなこと書いてる場合じゃないか、人が死んでるんでっせ。いや、でも、気持は分かる。明治屋でしょ。銀座にもある。輸入食材屋。オレも広尾じゃないけど、行ってたんだよサンシャインとかの。外国の食材とか調味料とか使うと、なーんか偉くなったみたいでイイよな。知ってるかい、キャンベルのトマトスープ。輸入物の味はグレートアメリカなんだぜ。ウォーホルもいつも飲んでたに違いないのだ。広尾……ははは、まあ田園調布と言わないだけマシなのか。

|

2009年10月28日 (水)

ぽめらんらん

「ポメラ」という強力ツールを入手して、外でも文章作成が可能になって嬉しい。文章作成しかできないが、フルキーボードで頑丈で思いのほか使いやすい。うーん、1ファイル8000字制限は、もっと増やせなかったのかなあ。なんでも、これ以上増やすとアクセススピードが遅くなって不安定になるという問題があったらしいがの。

で、何をしているのかというと小説の構想をしています。小説なんてもう5年ぐらい書いてないんじゃないか。何の小説か? もちろんおバカ小説。かつて同人誌に出していたものの拡張再構築版。ケータイ小説狙い。できたらここでお伝えします。

|

2009年10月25日 (日)

ついにVol.30!

「モテる美術鑑賞」フリーペーパーがついにVol.30。数的に言えば冊子の第2弾が出せる量が揃ったぞ……出さないが。いや、まだ出さない。というのも、冊子となったVol.1~15より明らかにパワーダウンしているからです。そうだなあ……美術鑑賞ガイドとして見れば、まあそんなに変わってないけどね。「モテる」という言葉から導かれる狂った内容は、既に撃ち尽くした感があります。でも、まだだ。まだやめないぞっと。

それより「ポメラ」にSDカードが使えるというので買ったんだけど、1GB。もちろんそんなにいらないんだけど、それ以下のサイズが全く売っていない。テキストデータだけで1GB使うって、いったい何文字だ? ファイルいくつなんだ? きっと途方も無いぞ。

|

2009年10月24日 (土)

THEハプスブルグ(国立新美術館)

ヴェラスケスのマルガリータが売りというのではあまり期待ができん。いや、いい絵なんだけど、よく来日するの。でも、行ってみたのさ。

最初は肖像画のコーナー。歴史のどーたらというのはよく分からないので、こういう場合は顔が面白いかどうかを見るしかない。してみると、冒頭のルドルフ二世はなかなかいいネ。ナス顔で味がある。「あたしンち」のナスオにヒゲをつけたらこんな感じか。あはは。マリア・テレジア11歳もあった。あの女帝の11歳なんだってよ。既に貫禄がある感じ。いやそれより、クリノリンでギューギューに締めておる。その腰は腹に悪いぜ。それから目玉の一つ「エリザベート」はデカい。

次にイタリア絵画。うーん、あまり面白いものが無いぞ。ティントレットの「キリストの鞭打ち」ぐらいか。有名なティツァーノはどれなんだ? ……って、見たけど覚えてないや。ルーブルに凄いのがあった人だよね。「オリーヴ山のキリスト(バッティステッロ)」はコントラストがカラバッジョ風だ。「クレオパトラの自害(カニャッチ)」は悪くないが、なんあで裸なんだ? ……って、要するに裸を描きたかったというわけだナ。

ドイツ絵画。またデューラーの「ヴェネツィア女性」かよ。飽きた。ヨーハン・リスって人の何たらの首を落とした絵は結構いい。いや、凄惨な絵なんだけどさ、首が落ちた体のオブジェ的存在感とかさ。肌色のトルソみたいだろ。クラナッハが2枚。1枚はサロメが首持ってるの。もう一つはキリストの。どっちもクラナッハ顔。

工芸と武具は、興味無いんで略。美術品ならありがたがって何でも見るわけじゃないんだぞっと。

スペイン絵画。入った正面にヴェラスケス描く肖像画が2枚あるが、それより「食卓につく貧しい貴族」に注目だ。右がわの男のさりげなくもリアルな表情が冴えてるだろ。肖像画の2枚はマルガリータ……じゃない、1枚は皇太子フェリペか。子供を描くと何でもマルガリータに見えるな。ちなみに私が今まで一番いいと思ったのはウィーン美術史美術館展のマルガリータね……そうだよ「ラス・メニーナス」は見てねえよっ! エル・グレコはいいよな「受胎告知」。思うに、グレコってものすごくアーティスティックだと思う。あの時代にこういう個性を出せたってのは凄くねえ? ゴヤが1枚。肖像で目立たない。

フランドル絵画。ルーベンスのマリアとマルタの絵が目玉。太目の女大好きルーベンス。でも服着てるからイマイチだな。あとは大した絵が無いや。出るかと思って、ふと目録を見れば、なにブリューゲルとレンブラントがあるって? どれだ? ブリューゲルは小さかった。レンブラントはそれっぽいけど……まあまあだな。

火休。12月14日まで。各地の絵画の比較ができるのが楽しいぞ。

でも、なんかこの時代の絵は私好みじゃないってのがだんだん分かってきた。印象派以降の方が好きだな。

|

2009年10月23日 (金)

ついに「ポメラ」を購入

私はいろいろものを書きたい人間なのだが、家で子供とガチャガチャやっているとおよそ時間も取れん。子供が寝た後の部屋は暗い。明かりがつけられん。パソコン画面は目にキツい。かといって重いノートパソコンをどこかに持ち出すのも面倒だ。手書きは疲れる上に遅い上に漢字を相当忘れている上に字が自分で解読できないくらい汚い。とにかく持ち運べる軽いマシンはと思いネットブックなども考えたが、所詮パソコンだし起動に時間かかるんだろうなあ……ってんで、前々から字だけ打てる軽いマシンはないかと思って、「ポメラ」のチェックはしていた。この機械、メモしかできない。でも私はそれでいいのだ。ちょっと表示エリアが小さいかなぁ、と思わんでもないが、もう背に腹はかえられんというか、思い切って買っちゃったよ。これで、ちょこっと外行った時も書けるぞっと。

|

2009年10月20日 (火)

じぶんでじぶんのくびをしめた

ブチョが今後の景気悪化を心配している。日経新聞だかに書いてあるのだ。民主党が政権を取り、庶民に金をやる代わりに企業に金をやらなくなる。その結果、景気が悪くなるというわけだ。前に、会長サマが来て、同じようなことを言っていた。その口調ときたら、いかにも愚民どもが間違った政権を選んだかのような感じだった。そうか、経営者どもはそんなにも企業にカネをくれる自民党が好きだったのか。企業にカネをやり、その結果景気が良くなるのは結構だが、問題はその利益をちゃんと社員や下請けに還元しなかったことだな。それをやらなかったんで国民が怒ったのさ。空前の好景気と言われながら実感がまるで無かったよ。国民が愚かなのではない。甘い汁をいいように吸ってた企業の経営者どもが、自分で自分の首を絞めちまったのだ。

|

あきのぜんそくげっかん

今年は無いんじゃないかと思ったりしたんだけど、昨日発泡酒を飲んじゃたら飲んでる途中からもう咳き込み始めた。とうとう秋の喘息月間。なんだよー また禁酒の日々かぁ。つまんねーなー。まあ、昼間に飲むのは可能なんだけどね。喘息月間は初夏にもある。初夏の方は目もやられる。痒い。うーん、今年目はそうでもなかったな。

|

2009年10月19日 (月)

うめじまん

ひさびさに梅島のオープンマイクに。オルタナティブ3の新作予定であるところの「不死鳥」というタイトルの作品を読む。歌のパートはちょっと姑息な、うーん、なんちゅうか「千の風になって」みたいな感じなんだが、歌にすると結構いいんじゃないかなぁ、と思ってはいる。音源は作りつつあるんだけど、何しろなかなか時間が取れん。しかも子供が寝ている傍らの暗闇作業で目にキツい。CDが4枚も売れた。ありがとうございます。

帰りはサクサク電車に乗って帰ろうと思ったが、他の方は時間に余裕のある方ばかりで、のんびり移動。私だけ先に電車に飛び乗ってしまった。何しろ1つ逃すと10分待たされるのです。

|

2009年10月11日 (日)

夢と追憶の江戸(三井記念美術館)

ここは三菱一号館と同じような感じで、建物自体がレトロで美術館自体の雰囲気もいい。そこに浮世絵の名品群ときちゃあたまりませんな……って見たヤツが多い。最初の部屋は自信作を1枚ずつケースに入れてじっくり見せる、という感じで、ライティングからして凝っているが、並びが菱川師宣から始まり、春信、清長、歌麿、北斎、広重、最後に写楽、というなんちゅーかセオリー通りというかストレート直球ですな。ここまで年代順できて、写楽が最後ってのがイヤラシイね……いや、別に作品はいいんだけどね、いかにも「最後にとっておきの貴重品をお見せいたしますぞ」みたいで。それから次の広い部屋から、割とずらずらと年代順に行く。あえて言っちゃうぞ……ふっ、こんな並びかよ。いや、別に作品そのものは、まあいいんですよ。でも選別にひねりがねえなあ……あってもしょーがないか。版画中心だから、初期は鳥居が少しと奥村だけ。長春とか懐月堂とか肉筆いないじゃん。春信がずらっと。湖龍斎がちょっと入ってるのはまあいいとして、我が春重がおらん。もちろん江漢もいない(錦絵じゃないと見る方が混乱するか?)。西村のボンクラ浮絵を出さないで北尾にしたのはいいね。春章が1枚だと? 春好の大首絵があるのはよい。清長があり、歌麿ずらずら、栄之ときて、窪俊満が1枚とは納得いかん。豊春はどうした? 豊国、英山、英泉と来るが、国貞が1枚だけってのも「わかってねえな」。国芳がいくつかあるのはよい。それからもちろん北斎、三十六景はともかく摺り物は品が良すぎて好みじゃない。どうせなら魚屋を出しなさい。琉球が1枚あるのは嬉しい。あと弟子の北寿1枚もいいですな。それから広重ずらっと。名所と花鳥だけか。けっけっけ。影絵の戯画とか出せよ。明治に突入。芳年、暁斎、清親があるのは当然として、国周はどうした。周延はいないのか? 水野年方なんか出すなっ。オレはこいつを認めていない。

普通に見るにはいいが。あと、前期中期後期と分かれている。10月12日まで前期。11月1日まで中期。11月23日まで後期。

|

2009年10月 7日 (水)

おおっ

文学フリマ関係で行っていた企画で、「本当はこの文章系同人がすごい(仮称)」というのがあったそうで、そこに我が「モテる美術鑑賞」を推薦してくれた人がいるぞーっ! わーい……うむむ、でもこれ知人のような気がする。あの人かな? 顔見ただけで「わぁモテる美術鑑賞が歩いてる」と言われた……まあ、ありがたいことにゃ違いありません。あはは、次回もがんばろう……って、次回はいつになるのだ?

|

2009年10月 4日 (日)

先日の神楽坂「思いのままサンバ」(Alternative3)

テルミンの大西ようこさんがYouTubeにアップしてくださいました。全く異なるベクトルの3人のユニットはやってる方も面白い。それにしても北村さんのノリノリが凄い。

|

ごりん

おお、そうか、東京はオリンピック落ちたのか、ということを今日の午後ぐらいに知った。まるで関心が無かった、というか来たら面倒だと思っていた。図書館で新聞などを見ていたが、サンケイ新聞だけが、全力を尽くしたのに落選して泣き叫ぶ都民、みたいな写真を載っけてた。あはは。オレの周囲はじぇんじぇん盛り上がってなかったぞ。

|

2009年10月 2日 (金)

ほんにまあ

最近読んだ本について書きたいんだけど、なかなか時間が無い。一つはブックオフ格安ゲットの「他人を見下す若者たち」で、まあ、これはどってことない本で、いい年こいた著者によくあるところの「今の若者はどうかしている。いや、俺達の若い頃もどうかしていると言われたもんだが、今の若者は本当にどこかおかしくなっている」というもの。つまらん。絶対的におかしい世代ってのは、多分無い。俺達だって「新人類」って言われてたっすよ。「新しい人類」だぜ。今にしてみりゃ「どこが?」って感じだよな。

もう一冊は、まだ途中。あるセミナーで講師が引用していて、珍しく本屋でハードカバーを買った。デール・カーネギー「人を動かす」である。こっちはもう恐るべき名文。もう20年ぐらい早く読むべきだった。もう半世紀ぐらい前の著書なんだけど、普遍的で古さが無い。これについてはまた書く。

|

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »