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2013年1月27日 (日)

DOMANI・明日展2013(国立新美術館)

文化庁芸術家在外研修の成果、というものなんだけど、まあそいうことは置いておいて、今時期待されているアーティストの作品を見れるのです。同じ場所でやっている「アーティスト・ファイル」もそうなんだけど、こっちの方が先に終わってしまうのです。今回、私が知っているのは、曽根裕と池田学ぐらいかなあ。

最初は神彌佐子。日本画です。ううむ、派手な色合いのたらし込みという感じ? 一見キルトかと思った。次は青野千穂。ううむ、ぬいぐるみっぽい滴る感じの造形物と表面の模様が特徴の……まあイ・ブルと草間彌生を見てしまうとそう新鮮味は無い感じ。それにしても、男だから女だからという言い方は何だが、こういう有機的な造形は女性アーティストに多いような。次、行武治美。ガラス造形となっていますが、鏡を切って貼ったり並べたりですな。スケールはデカい。巨大な縁起物の熊手と美術館の床に合わせた正方形。これ「パラサイト」なんだって。次、米正万也。水彩アニメーション。結構仕掛けが凝っている。クロッキー帳に描いて動いている絵が別のクロッキー帳に移ったり。カード型の絵を手で持って、屋外で撮影。カードだけアニメーションになっている。で、その屋外は世界のどこか、という明確でカッコいいコンセプトかイケる。次、橋爪彩。おや写真かな、と思ったら油彩なのねこれ。うーん、写実絵画というより、写真を正確に大型油彩にした感じ。つまり「写真感」が高い。どうしてかと思ったらこっちからフラッシュで照らした陰影があるのね。内容は人物が多い。ちょいエロな感じ。今回の展覧会のポスターやら本の表紙になっている「Girls Start the Riot」は、ふとバルテュスを思い出させるが、気のせいかも。顔が全部は見えないしな。うーん、このテーマなら写真でよくね? 次は平野薫。糸で作ったインスタレーション……なんだけど、これ古着を分解して使っているのね。古着に宿る神秘の力を空間に拡散だー。前半終わり。

後半最初は澤田知子。フリフリみたいに着飾った女の子が二人並んでいる写真……なんだけどどっちも同じ顔。しかも、うーん、これモデルじゃないよな。本人だよねこれ多分。なんか原宿あたりにいそうな感じ。あとウォーホルっぽく、世界のトマトケチャップの瓶を並べたのとか。次、小尾修。これも写実絵画。うーむ、ホキ美術館の誕生や(まだ行ってない)、一昨年の磯江毅展のせいか、ちょっとこの方面が活発になってきた感じだぞ。こっちは写真っぽくない。写真使ってないのかな……いや分からないが、私としては「跡」みたいにマチエールが分かる方がいいな。表面つるんつるんだとほんと写真みたいだし。次はですね、曽根裕。オペラシティアートギャラリーで見たよ。デカい大理石をそのまま使って都市とか彫っちゃう人。次、糸井潤。風景っぽい写真…………あーなんかアウェイだごめん。次、塩田千春。インスタレーション一つで勝負。天井の一点から延びる赤い糸が付いた靴がいっぱい。壮観だ。靴は使い古したもので、それぞれに持ち主の手書き。説明書が付いている。読むとそれなりの情報があるのだが、靴びっしりなので、少し奥のは読むことができない。まあ、いいんだけど。で、最後は池田学。超絶ペン描き作品はいつ見ても当たりだ。今回も大作「興亡史」が出ている。何度も見てるが凄いねえ。これ一枚で百枚分ぐらいの密度がある。あと作品いろいろ。

http://domani-ten.com/

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