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2013年1月12日 (土)

始発電車を待ちながら(東京ステーションギャラリー)

東京ステーションギャラリーは、しばらく閉館していたが、今回新しくなって再登場。建物こそ以前と同じ東京駅であるが、以前とは違う場所にあるので、見つけるのに手間取った。丸の内北口にエントランスがあるのじゃ。内容は電車ものかと思って、実はあんまり期待していなかったんだけど、これがかなり面白い。復元されて観光客も利用客も多い東京駅にあるわけだから、その辺を考えて、現代アートでありながらとっつきやすく分かりやすい作品が多いのだ。

エレベータから3階に入る。最初の作品はパラモデル(林泰彦+中野祐介)の作品。おなじみの青いプラレール線路を大量に使って、部屋中に模様のごときものを描く。山があったり動物がいたりもするよ。プラレールでこれをやるかという変容が驚きであり、またこれがアートだよ君。あとレール状の線に映像を映してキラキラさせるようなのもある。次の本城直季は鳥瞰の丸の内あたりの写真でパースを無くしてミニチュア風に見せたもの。この手法というかシリーズはちょくちょく見かけるから知っている人もいるね。これも驚きもの。実際のミニチュアでの写真もあるよ。次がクワクボリョウタ。ICCでも見たんだこの驚異の移動影絵! 日用品をあれこれ置いて、電車模型にLEDライトを付けてその中を走らせるとあら不思議。定規やザルなどの日用品が巨大構造物になって、そこを走っていく影絵が壁に映し出されるぞ。子供も大人も狂喜だ。見てない人は見るべきじゃ。

2階に移動。まず柴川敏之は今のものを錆びついた風に仕上げて、あたかも2000年後に今のものを出したようにする。リモコン、招き猫、プラレール、地球儀などなど。秋山さやかは……これ新美で見た刺繍の人だっけかな(……と思ったが「アーティストファイル2010」の福田尚代だった。ずいぶん違うが)。行った場所で手に入れたもので地図に刺繍をする。廣瀬通孝、これもICCで見たような。スイカなどの移動経路の記録を地図上に輝かせる。今回は鳥瞰の3DCGになっているぞ。大洲大作は光の滲んだような写真。普通にきれいな感じで。ヤマガミユキヒロは鉛筆画パネルに実景動画を重ねる面白作品。プラットホームから見た鉛筆風景画に電車が入ってくるよ。ほかには駅前やコンコースの鉛筆画と動画の合成。最後。廣村正彰、これは一見壁のレンガを見ている人達の映像(ちなみに東京ステーションギャラリーの壁はモノホンのレンガよん)。作品としては地味かと思ってしまうが、よく見ているとこれが面白い。映像は2種類あって、本物のレンガの壁に人の像を映すのと、レンガの壁と人の両方をスクリーンに映しているのがある。で、その人がこの映像間を移動する。時にレンガ映像だけが動くので、なんだか奇妙な効果になる。見事。

10月からやってるけど、まだ開催中。子供もイケる。おすすめだす。
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

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