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2013年5月 6日 (月)

山口晃展(そごう美術館)

山口晃展ってどこかでやるたびに行ってるせいか、いささか飽きてきた。細密で大変テクニックもあるし、面白系でもあるので、飽きないだろうと思わせるものがあるんだけど、やっぱり見ていると、あーこれねはいはいはい、という感じで今一つ盛り上がらない。初めて見る人なら、後半にある六本木やら三越やらの細密図で確実に仰天できるのだが。

今回は絵と一緒に折り畳み式茶室とかいうのが出ていた。青にプラスティックの浪板を使ってなんちゅーか脱力茶室みたいなもの。あとビデオのリモコンが宇宙船になっている面白絵。面白絵ったってこの人の場合、細密なのでスケールのデカい冗談みないなものなので、並の面白絵じゃない。それから今回は澁澤龍彦の「菊燈台」の挿絵が出ている。シリアス系もイケる。水彩が見事だ。あと五木寛之「親鸞」の挿絵もあった。ところで、その展示室の壁の向こうに突然デカい音を出す作品があって大変困る(一応警告文が書いてあるが)。オレは突然のデカい音が苦手なんだよ。

次のコーナーは「澱エンナーレ」と称する「一人国際展」。要するに絵じゃなくて現代アートっぽい作品群をまとめて展示するもの。会田誠もそうだけど絵だけやってりゃいいのにこういう余計なことやるんだよなあ……しかもそこそこ面白いから困る。「サウンドロゴ」というのがよくできてる「ニート」や「ネグレクト」や「引きこもり」といったネガティブな言葉をこじゃれたサウンド付きのロゴにしたもの面白い、だから何? いや面白けりゃいーじゃん。あとボタンを押すとデカい音を出すしかけの絵。いやん。映像作品の「千軒長屋」なんかこれの縦クロール版を見たんだが。いや山口のじゃなくて。あと鉛筆いっぱいで一度に描く装置とその作品も面白い。

後半の絵。おなじみ作品と、メゾンエルメスで見た「Tokyo山水」が出ている。まだ描きかけみたいだが。中央上の墨の雲みたいなのが都会を襲う妖怪みたいでいいな。あと「親鸞 激動篇挿絵」これが一発ギャグの連発みたいで愉快だ。連載時の挿絵だったのね。「わらいごえがおこった」というので「わははは」と書いてるのがプンプン怒っているとか、そういうの。あとはドナルド・キーン「私と20世紀のクロニクル」挿画。これも初めて見る。

なんだ飽きてきたとか言っても結構楽しんでいるじゃないか。
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/13/0420_yamaguchi/index.html

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