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2013年9月14日 (土)

竹内栖鳳展(国立近代美術館)

Say! Ho!な感じで(何だ?)行ってみた土曜の午後。結構混んでるじゃん。わし、あんまりこの人のこと知らんのよ。名前はよく聞くけど。京都の四条派とか狩野派とかの技法を吸収し、洋画も吸収して、弟子に土田麦僊とかが弟子だって。

最初の方に若いころ描いた絵。普通にうまい。「寒林帰牧図」の炭の描線で描かれた木々は新鮮だ。それからいろんな画風をまぜこぜで描いて「鵺派」なんて呼ばれちゃったらしいんだけど、そういう絵……って、実感できねえ。「百騒一睡」がスズメわんさかと、赤塚不二夫じゃなかった丸山応挙風の犬な。なにげに写実重視なもんで、「観花」は正確な骸骨を使って描いた。「獅子」は普通にライオン。「虎。獅子図」も虎がリアルな写実風。いや、この虎はマジいいな。「象図」これも結構すげえ。描線と濃淡で強力に描かれた象だぞう。これらは金地に墨で描かれているんで、結構な迫力なのね。それから染色のコーナーとやらがあり、「ベニスの月」これがビロード友禅だとかで、いやそれよりこの洋画風の表現がイケる。

それから人物があり名作「絵になる最初」これは裸婦モデルが脱ぐ時の恥じらう一瞬を描いたんだ。だから裸婦じゃないんだけど……しかしいいのかYoこういうの描いて。解説に名作「アレ夕立に」と関係あるとかないとか描かれるが、その「アレ夕立に」は10/8-14にしか出ないんだって……ってこんだけ解説で煽っといて期間限定でしか出てないのかよ。それから「喜雀図」は金地に、雀が点々と描かれる。ここでなぜか、全然関係ないけど、フランシズベーコンとか思い出しちゃった。地のきれいきれいなところに、何か生々しいもんをボトッと配置して目と意識を惹くのがベーコン流。ちょっと似てるだろ。同じく「蹴合」というあ軍鶏バトルもなかなかいい。軍鶏ってのがなんか絵になる鳥だよな。

それから旅もの。「羅馬古城図」これローマなのね。「羅馬之図」も。西洋風景を日本画技法で。なかなかいいだろ。「千山万?之図」これは山水画……うーむ、山水はアウェーだ。よさがちょっと分からん。
それから最後いろいろ。「蛙と蜻蛉」ううむ、蛙なら河鍋暁斎ぐらい生き生きしてほしい。「爐邊」(『ろべ』だって読めんわい)は応挙犬。「夏鹿」はバンビだな。「二龍争珠」は、一応龍が二匹争っているようだが、むしろこれは抽象画モードで鑑賞した方がいい。最後の方の「渓流(未完)」もそうですな。

えーと、あれ、ポスターチラシにデカく出ている「斑猫」がおらんぞ。なんとこれ9/25-10/14だけ出るんだと。ケチだなあ所有者の山種よ、期間中ずっと貸してくれよ……っていうか、そういう期間限定をチラシにデカく使うのはいかがなものか。展示期間書いとけよ……と思ったら裏にマメツブみたいな字で書いてあったよーん。ふん、どーせおめーらは前期も後期も行けるリッチマンだから問題ねーんだろ。こっちは時間も金もねーんだよコンチクショー。
http://seiho2013.jp/

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