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2013年10月19日 (土)

六本木クロッシング「アウト・オブ・ダウト」展(森美術館)

ギロッポン! 会社帰りに行くんじゃなかった。かなり「濃い」展示なので、疲れている状態でボケーと見れるもんじゃないのね。3年に一度の企画で、今回は「いまを問う」ということで311を始め社会的な視点の作品も多い。ビデオも多い。文字情報も多い。まともに全部消化しようとすればかなりの時間と体力が要る……なもんで、一時間ちょっとで出てきちゃったヘタレですいません。

入るといきなり椅子を壁のように積み上げた(どうやって接続しているのだ?)小林史子の作品に出くわす。つかみはオッケー(と今は言わないが)。あと目に付いたものでは、風間サチコの超大型木版(彫って一枚だけ作るらしい)。「獄門核分裂235」という原発風刺もんが冴えている。同じ部屋におなじみ中村宏(好きだぞ)と赤瀬川源平のマンガ原画があった。先に進んで丹羽良徳の共産党レポート(といっていいのか?)共産主義の赤いテーマのアート的切り口の展示。とはいえ日本共産党はマルクスを掲げよ、という一見ストレートにまともなテーマなんだ。共産主義の赤い色をアートっぽく使うのは、なんかゴダールの映画「中国女」の印象が強いもんで、他の誰がやっても二匹目のドジョー的な印象を持ってしまう(表面的鑑賞ですまんが)。それから新井卓のダゲレオタイプカメラ写真、中央に時々強い光を出す照明があるのだが、どういう意味かな? そういえばここイヤホンガイドが無料なんよ。いつもはいらんと思うが、今回はあった方がいいかもしれん。見てパッと分かるのではなく、解説を要する作品が多いの。それから白タイルの展示は見落としがちだな……って名前は誰だったかな。

今回、一番気に入ったのはコレだ。自称「未来芸術家」遠藤一郎、GPSを使い日本全土をキャンバスにして巨大メッセージを書く。「いっせーのせ」とか。それを歌にして歌っている。次は船でやるらしく、そのド派手な船を展示。バカだ……が、このスケールは好きだ。バカなことほど大スケールで真剣にやるべきだ。それこそがアートだ。

唯一パッと見で意図が分かったのは泉太郎、動物の画像の目のところだけ人間の目に入れ替える。おっとこのインパクトはかなりのもんだぞ。あと流井幸治が有名人の写真をクシャクシャにして吊り下げている……って書いたってあの面白さは伝わらん。

他にもいろいろ。廃墟のアート化とか、心に切り込みポエム映像とか。

そういえば、入口で出品リストは無いかと問うて、くれたのはなんとMAMプロジェクトの今後のスケジュール……って、ぜんぜん違うじゃねーか。それより出口付近にあった新聞にほとんど出ていた。
気力と体力でじっくり対峙すると 半日は楽しめるぞ。
http://www.mori.art.museum/jp/index.html

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