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2013年12月 7日 (土)

天上の舞 飛天の美(サントリー美術館)

現在、平等院鳳凰堂を修理してるんで、そこの飛天(雲に乗って飛んでるヤツラ)が特別にやってきたんだと。いや、仏像とかアウェーだから期待もそこそこだったんだけど、なかなか面白い。

展示はもちろん全編飛天にフォーカス。出だしは昔の仏像とかで飛天つきのもの。うん、好みは洋風が入ったガンダーラ仏かな。飛天はそう目立たないが。それから中国朝鮮もの。小さめの飛天の彫刻が良かったかな。それから日本。法隆寺金堂内の飛天の模写があった。なんか剥げてるのや汚れも模写してんのね……ってまあ当然なんだが、でも絵柄もよく分からんもんで、こういう模写って資料以上の価値なくね? 完璧版の再現の方がいいような気もするが。まあ、それだとありがたみがないか。それから「東塔水煙 模造」あのう、塔の上についてる炎みたいなヤツね。そこに飛天がいるんだよ。模造ながら見応えあるな。大きいしな。

それから浄土図とかで曼荼羅があったりしてな「尊勝曼荼羅」が綺麗ですな。しかし一番見事だったのは「文殊菩薩像光背」仏像の後ろについてる炎模様みたいなので翼を持った飛天もいる。これがどこかで見た感じだな、と思ったらアール・ヌーヴォーなんだよね。鎌倉時代にこんなハイレベルのものやってるんだ。色合いをパステルカラーとかにしたらミュシャの背景でもイケるよな。次は飛天からの展開で「来迎聖衆」だって。来迎図は試験に出るぞ。

それから階段を下りていよいよ佳境に。平等院鳳凰堂の飛天大会。まずはデカい阿弥陀仏の光背にいる6人……の前に鳳凰堂の扉絵の模写がある。板絵の模写だよ。当然剥げてるのもそのまま模写なのと……なんと落書きまで模写しとる。ま、当然だが愉快だ。なんか人の名前とかばっかだけど、江戸時代ぐらいかな。現代のは無いようだったし、見てウケるのも見当たらんのが残念だ。おっと落書きばっかり見てどんな絵か忘れたぞ。さて飛天の彫刻は金色でよくできてるよ。次に展示室入る前に「おさわり」コーナーがあるぞ。「雲中供養菩薩像」と「結縁」できる。おお木の感触だ。それから展示室に入ると、鳳凰堂内の壁で飛んでるヤツラの展示。まず彩色したのがお出迎え。あとは一つ一つ展示。いやぁどれもよくできてますな。うーん、しかしなんちゅーか、普通の仏像展だと(ほとんど行かないのだが)、仏像が床にどっしり座ってるとか、しっかり立ってるとかだが、こうして飛んでいるのばかりに囲まれていると、何となくこっちの気分もフワフワしてきますな。これはちょっと今までにない体験だぞ。この体験だけでも行ってみて面白い。

出口すぐにお麩屋があって、そこのお麩の味噌汁と澄まし汁はおみやげにいいぞ。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2013_5/index.html

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