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2014年7月12日 (土)

キネティック・アート展(損保ジャパン)

動くとか動きのあるアート作品。結構身近にあって、東京は大崎駅の通路のところとか、それこそ損保ジャパンの近くにもあったはずだし、最近じゃ観光地で歴史に興味のないガキ共ととりあえず盛り上がれるから入っちゃう「トリックアートミュージアム」にある定番、左右に動くに連れ建物の間の水路も左右に動くヤツ。元絵が何かあったはずだが、もちろん観光地のはパチモンで。でも初めて見ると仰天する。あれも言うなればキネティックアートだ。

今回に展示されているのは、イタリアのがほとんどで(全部か?)、あまり派手じゃない。最初は絵画的表現のコーナーで、縞模様が動いて(なんとなくキラキラして)見える感じのもの。ジョエル・スタインの「青と赤の大きな円筒」なんかいい感じだ。それにしても思うに、目玉が左右に付いているものだから、縦縞だと立体視がどこをとらえていいか混乱し、距離感が混乱してキラキラするものだと思うんだが。つまり横縞じゃ意味がないということよ。あと、動くはずのものも展示してあって、マリーナ・アポッローニオの「円形の動力学6K」が面白いんだがなあ、円の一部が溶けながら回っているみたいで。でも本物は回ってなくて、回っているビデオが出てた。

次は干渉とかモアレとかのコーナー。自分が動くと作品の模様も動く。いろいろあるがまあどれも似た感じで、エンニオ・キッジョの「線の干渉 14.6/A」が四角いのがキラキラしている。

次、不思議な光と動き。この辺からいろいろモータで動くとかになってくる。でもローテクなんで、複雑な動きはなく、単にモータで回っているだけ。でもそれだけで勝負するのがまたいいよな。ジョヴァンニ・アンチェスキの「円筒の仮想構造」が砂鉄の砂場の下で磁石をゆっくりぐるぐるやってるもの、磁石にくっつくようなそうでないような砂鉄がモコモコして動くぞ。同じ人の「水平流体の走行」がいいね。箱にたくさんの透明チューブが横に張っていて、その中を気泡が行き来する。気泡ちゃんがカワイイ。しかし一番驚くのが、以外とシンプルな作品でグルッポMIDの「円形マトリクスの発生装置2」同心円周に沿って黒丸を等間隔で並べる。それを蛍光灯で照らして回す。アラ不思議。ある円周上では円が止まり、ある円周上では円がゆっくり動き、ある円周上では早くて見えない。蛍光灯が高速点滅を繰り返しているから起こる現象さ……あれ、材質がLED光になっているな。まあ同じように高速点滅させてるんよ。

あとはまあモーター仕掛けじゃない似たようなもん。ルートヴィッヒ・ヴィルディングのモアレ作品が面白かったぐらいか。ブルーノ・ムナーリのビデオもあるぞ(ちゃんと見てないが)。
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index_kinetic.html

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