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2014年7月26日 (土)

「絵画の在りか」(東京オペラシティアートギャラリー)

えらい暑いけん、サンダルで行った。そのサンダルというのが、こじゃれたリゾートサンダルじゃなくて「備長炭」とか書いてあるツッカケのビニール製のアート女子が鼻で笑うようなダサダサなヤツなんだけどさ。でも裸足で履きたいもんでね。こじゃれたサンダルだとなんか足置くところが皮っぽい起毛な感じ(?)じゃないですか。あれヤなんだよね。足の垢というか脂というか、きちゃないどす黒いヤツがべったりのねっちょりの付きやがって、そこからまたバイキン細菌微生物モロモロがうじゃうじゃ湧き出す感じじゃない? だからビニールがいいんだけど、それでこじゃれたサンダルって売ってないの。

まあいいや。前置きが長いのは……この企画、どういう基準で集めたか分からないんだけど、若手の絵画いろいろね。オレ工芸とかダメ系だって先週の指輪で分かったからやっぱ2次元だわ……ってんで行ってみたけど、うん、なんか芸大の卒業制作展みたいだった。ま、好みの問題もあるけどさ、中の上ぐらいが最高レベルな感じだ。じゃ、お前描いてみろってのナシね。鑑賞者は鑑賞に徹するゆえに鑑賞者なのよ。ポエムならいくらでも書いてやる。

目に付いたもんだけ書こう。最初の鹿野震一郎。トロンブルイユ(だまし絵)みたいなのが、トロンブルイユとしてはすさまじく中途半端で、じゃあそれはトロンブルイユが目的じゃないんよ。そういう表現なんよ……そうか。竹崎和征。ドローイングを細かく切って再構成。一見すげえ。細かく切って再構成したっぽいのを手で描いたんならもっとすげえが。いやボクこういう力作業もの嫌いじゃないよ。小西紀行、スタイルを一つ発見してそれだけで押しまくる感じ。これまだ洗練できる感じがするな。風能奈々、今回一番よかったのがこの人。彫金みたいな感じ(?)がいいというか風格というか品があるというか色がうるさくないというかサイズもデカくていいというか、小さい絵がいくつも結集しているんだがそれぞれもまあ面白いというか、まあそんなところで、見れる。高橋大輔……絵の具べっちょりで楽しそうだな。あとはー……大野智史の大きい方の作品。チラシに使われてるヤツ。三角メッシュが素直に面白い。蛍光カラーは使わん方がいいよ……ってのは他の画家にも言えるんだけどさ。なんか蛍光色を使うととたんに絵が安っぽくなりまずぜ。いいのか。そうか。はい最後、榎本耕一。アングラ風(でもないか)ごちゃごちゃ描き。うむ、なんちゅーか面白い……絵が面白いというより、絵が置かれている場所が彷彿とされて面白い。怪しい音楽などをやる地下ライブハウスの壁にドカーンと貼ってあって、マスターが画家と知り合いで「ほらあの絵すっげーだろ。あいつは天才画家なんだぜ」とか言ってるのよ。そんな店が全国数百ヶ所。そうそう、一昨年のね、神田TATに暗く怪しいフロアがあって、ダークな音楽がガンガンかかってて、そこに置いてあるような感じ。でもまあその手合い(競争率はそれなりに高いと思う)の中では結構イケる方ではないか。もっと雑な、見るに耐えないヤツはうじゃうじゃいるから。

若者を応援しに行こうぜ。
https://www.operacity.jp/ag/exh166/

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