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2015年2月 7日 (土)

幻想絶佳(東京都庭園美術館)

庭園美術館こと朝香宮邸は、古典主義風のアール・デコであったとかなかったとかで、そういうのを集めた企画。リニューアルで新たに新館ギャラリーができたんで、その分ボリュームタップリかと思ったら、やっぱ今まで本館に展示されてた分が薄まった感じで全体ボリュームとしちゃ前と変わらんのでは。でもその分、朝香宮邸も単なる会場ではなく、アール・デコ作品として立派に主張できるというわけだ。

あのう、器とか私はロクに見てないので、絵の方が中心かな。最初に入った広間にドニやドランがあってだな、ドランはヌードな。ドニはどうにもいつものドニだな。次の部屋にジャン・デュパって人の「パリスの審判」があってだな、これがまあ背後の木の怪物みたいなのがイケる。このケッタイぶりに注目したいが、解説にゃそんなことは書いてなかった。次の部屋に……って何の部屋か書いてあったけど忘れた。食堂だったかな。うん、テーブルセットがあってだな、アンリ・ラパンの卓上照明が……この脳ミソみたいなモフモフがちょっとキモいだろ。いや、実際は白い陶器の果実なんだが。なんかこういう「ちょいキモ」みたいなところが、古典デコじゃねーのとか思ったりするわけよ(いつでもオレはデタラメだ)。

二階に行きます。階段上がったところにデュフィの「オルフェウスの行進」うん、ちょっとデュフィにしちゃ地味かな。そこから部屋に入って彫刻家アルフレッド・ジャニオの絵である「イヴ」が肉であり、ジャニオの彫刻があり肉であり、隣の部屋にアンリ・ブシャールって人の、第一次大戦時に生み出した「カムフラージュ」要はうまく隠れるためのアイディア画集。コンパクトな囲いの中に隠れて見張る……これはしかし、戦時中の実用スケッチとして見たら大して面白くない、というか私はこれ公園でイチャつくカップルを覗き見する装置かと思ってアヒャヒャヒャおもしれーなこれとか思って見てた。そうか戦争道具かよ。メールって人の壁画習作。巨人女みたいだ。そういやキリコにもそんなんあったかな。ええと、広間に戻ってまた部屋に入って、今度は……ラリックのあの、ほれ、あの、車の先頭に付けるヤツ。有名だよな。顔が強風浴びてんだな。あとは、またラリックのセンターピース。これは巧みなんでなかなか見ものだ。次もテーブルセットだな。その次は器だな。で、本館終わり。

新館は嬉しい絵画中心。ポスターにもなってるのはプゲオン。ほー、なんか象徴派みたいな面白い絵を描くぢゃないか。「イタリアの幻想」は楽園っぽいイイ雰囲気だが、顔のホリが深いなおい。「蛇」はデコというよりバロックの引き延ばし人体みたいだし……いや待てよありゃマニエリスムか。「捕虜たち」も意味ありげだし、うん面白いぞプゲオン。他にはジャン・デュパ「エウロペの誘拐」モノクロだけど、大画面でいいね。ジャン・デピュジョル「思索」のしかめっ面と「農耕」の濃厚ドキュン顔にやられる。彫刻ではサラベゾールの「パラス・アテネ」に女神萌え。

うん、まあまあだな。でも庭園にはまだ入れないんだな。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/150117-0407_artdeco.html

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