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2015年3月24日 (火)

「インドの仏」(東京国立博物館)

仏像とかほっとんど興味な~い……んだけど、なんか「インドの」ってのがいいじゃありませんか。ガンダーラ仏像の、なんかあのケッタイな西洋風の感じが好きでね。んー日本の仏像っていかにも仏像(?)じゃないですか。それに比べるとガンダーラはね……ま、いいや。インドだからレインボーマンのテーマは出だししか覚えてないから(古いよな)、筋肉少女帯の「日本印度化計画」を頭ん中に流しつつ出撃。場所は表慶館ってとこで、入った左側のバリバリ西洋建築物。

最初は仏教誕生以前ってことで、仏像とかがまだ作られなかった頃は、菩提樹や法輪を釈迦の、いや仏の、いや……まあとにかくその偉い人の象徴としたんだって。法輪の彫り物があったけど、法輪ってやつぁいかにも象徴的ですな。西洋のタロットカードにも「運命の輪」とかあるわけで、ユング心理学の言うところの「マンダラ」であるわけで、要は車輪というヤツは何か心に訴えかけてくる感じがすると思いませんか。

次は釈迦の生涯ってことで、これも浮き彫りなんかで紹介。釈迦を脇腹から生んだとか言うマーヤー夫人がナイズバディのボンキュボンで驚く。そうだよなこれがインドだど。パキスタンの2世紀の仏座像がオッサン顔だったりして、それもよし。

それから仏の姿、というコーナーで、仏像の始まりのところ。ギリシャローマ風のガンダーラ仏が元祖。一方ニヤけてる……じゃないな、とにかくマトゥラー仏が本家ってとこだな。どっちも展示されてるよ。あと「仏頭」があって見たところヨーロッパムードなんだな。「仏説法図」は図じゃなくて、柱とか仏像とかあって細かい装飾の寺院そのままな感じがいい。他にも仏座像がいくつかあるが、どれも顔が「おなじみじゃない」感じで、見てるとグローバルというかインターナショナルな気分になるぜ。

次、様々な菩薩と神、いきなりガンダーラの「弥勒菩薩座像」。そうっ、このおなじみでない男臭い弥勒菩薩。そうだよ起源はこういうマッチョな(?)感じなんだよなあ。あと、ここにもヨーロピアンの菩薩頭部がある。

それからストゥーパと仏。ボードガヤーって場所を紹介しているが、その現地のデカい塔が魅力的すぎる。

経典の世界、のコーナー。男尊とか女尊の絵画の展示なのだが、小さいし緻密だし、あまりはっきり見えないので、壁面の解説パネルの方が何が描いてあるかよく分かる。「大乗荘厳宝王のおはなし」というパネルがあるんだけど、なんかこう、話がとっちらかっててよく分からない、それより、あなたにふさわしい如来は何かな、というアミダ占いがある。中に阿弥陀仏があったりして、そうか、だからアミダなのか。「よく虫に刺される」のでどんな如来がいいか、なんてのもあったりして、そうか虫に刺されるってのは、あっちじゃ病気もらったりして結構面倒なことなんじゃないか。

それからインドの仏教遺跡の映像コーナーがあって、仏教信仰の広がり、のコーナー。ここはミャンマーとかのものなんだけど、その中に「銅鉢(ヴェッサンタラ本生)」というのがあり……(ヴェッさんたら本生ビール?)……そこにどんな物語が彫られているか、という、これも解説のパネルがある。ある王子がバラモン(仏教の僧侶のようですな)に施すのが好きで、好天を呼ぶ白象を施して村人のヒンシュクを買い、さらに自分の子供まで子供が嫌がってんのに施こしちゃって、でもなんか神に助けられて、王様になったという話。自分の子供まで施しちゃって、それでいいのか仏教。

最後に密教の世界。おなじみ仏足石あり、仏像いろいろ。密教といえば異形のモンスターっぽい造形だよな、とか思いつつ「摩利支天立像」やら「仏頂尊勝坐像」やら「サンヴァラ立像」などを愉快に鑑賞。手や顔がいくつもあったりするのだ。

本館では「みちのくの仏像」をやってたが、そっちは行かなかった。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1701

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