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2015年5月13日 (水)

燕子花と紅白梅(根津美術館)

火曜日から夜7時までやっているという情報をつかみ、台風の迫る中、また初夏のアレルギー性結膜炎が苦しい中行って駆けつけたのさ。17日で終わっちまうんだ。

「光琳デザインの秘密」というサブタイトルの通り、光琳が多いのと、意匠的なのが多いという、まさにこれ琳派の真髄じゃ。いや、琳派展って数多くあったんだが、宗達、抱一、其一ってのは結構いいのがしばしば出るんだけど、光琳ってのが意外と少ない。それがまあ今回、光琳だらけじゃないですか。

もちろん目玉は「紅白梅図屏風」。おお、これを見たかったのだ。これを見に来たのだ。だから真っ先に見たのだ。やったー! ついに…………ううむ、これか…………第一印象は決して仰天するものではなかった。うん、まあ、よく写真とかで見ているしな。それより、やはり時の経過を感じさせる淡さが何とももどかしい。いや、元からこの程度なのかな。でも私はもっと鮮やかで華麗で意匠的なヤツを期待していたのだ。うん、まあ、でも悪くないのよ。この絵には琳派が琳派たるゆえんの極致がある……ような気がする。この、梅の木の枝ぶり、たらし込みバリバリ、そして何より中央の水面の意匠的なあまりに意匠的な描画の同居。これが光琳であり、琳派ぢゃないか。後の抱一や其一は意匠的でももっと巧みな、というか、自然っぽさにも比重が置かれている感じだが、光琳は意匠が全面に迫ってくる。デザイナーなのだ。

で、その後始めから見ていくと、これも結構優れものの屏風がバンバン出てくる。最初の「伊年」印の四季草花図屏風……ってこれこないだ高島屋で見たのとほとんど同じじゃん。ここにもあるのか。伝宗達「鳶の細道図屏風」宗達だから光琳よりずっと前だが、これもシンプルかつ意匠的で驚く。何しろデカい。ある意味紅梅図より見事だ。そうか、宗達の頃に既にここまでイッてたのか。光琳の「燕子花図屏風」これは再会。燕子花の深く青い色がことさら印象的だったねえ。そして紅梅図、これ2曲1双なんで、燕子花図の6曲1双よりも少ないんだな。次、光琳「孔雀立葵図屏風」孔雀の羽の意匠的演出。次も光琳「夏草図屏風」画面を斜めに横切るかのような夏草の群よ。まだまだ光琳「白楽天図屏風」ここには波の意匠がある。これだけ光琳が並んでりゃあ文句ないべ。

次の第2章の部屋から一気に鑑賞テンションが落ちる。いや、別にダメなものがあるわけじゃないです。図案とか小物がいろいろ。うーん宗達の「扇面散貼付屏風」これおなじみ、扇が散っているヤツね。あとは……光琳の下絵とかあったかな。

階を上がって、第三章。ここも光琳と、あと乾山がいろいろ。工芸品もあるじょ。光琳の小品で冴えた感じのもあったがメモってないや。テンションが落ちてるのと、あとアレルギー性結膜炎の絶叫マシーンになってたもんで(多分花粉症なんで、今日、もうたまりかねてゴーグルメガネ買っちまったい)。

他の下部屋も庭も茶の湯も仏像も見ておらん。庭は見頃らしいですぜ。
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

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