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2015年8月10日 (月)

アーティスト・ファイル2015「隣の部屋」(国立新美術館)

今年は日本と韓国それぞれで活躍中のアーティストを紹介だって。ちゃっちゃと見終わるだろうと思ったら、結構ボリュームがあるのね。終盤はもう疲れてきちゃった。

最初にヤン・ジョンウク。暗い中に巨大な装置が蠢いていて音を立てている。音は鈴の音だったり、木の音だったり、結構ナチュラル系(?)。ここでふと思い出すのは、先日那須高原の「オルゴール博物館」に行ってて、モーターや歯車など機械の立てる音ってのが、デジタル制御とはまた違う感じだったということ。前も書いたんだけど、明和電気でアナログ楽器をデジタル制御で演奏する作品があって、それを聞いてると「ああ、デジタルだなあ」って感じちゃうんだな。制御を感じる人間の感覚は意外とある。で、モーターによる機械制御、ってのは、アナログとデジタルと中間にいる感じがする。この作品もそうであった。

イ・ヘイン。小さい絵がいっぱいある。テント生活で描いたらしくテントも展示。ううむ、しかし、何がいいのかよく分からん。

南川史門。これも抽象ともポップアートとも半出来ともつかない作品が並んでいて、何がいいのかサッパリ分からない。解説もない。困ったぞ。何か芸術的意図があるはずだ。最初に戻って、出品リストと一緒にあったミニガイドをゲット。「かつてない絵画」だって。そうか、確かに並んでいるのと見ると「かつてない」のね。うううむ、でも何だかなあ。有名アーティストの「知られざる名品」を見ているような気分だ。知られてないのは、単に見ていて面白くも何ともないからじゃねーか。いやしかし、これらを「おお新鮮!」と見抜ける人もいるかもしれないがね。

横溝静。役者が幽霊体験談をしている動画。じゃあ、それって誰の体験なのかって話らしい。その他はこれもよく分からない(すまん)作品。

小林耕平。急に賑々しくなって、どういう作品群かというと、○○は××である、というフレーズ(例えば「皺とり美容クリームはタイムマシンである」とか)を考え、それに関するオブジェを作り、そのオブジェを使って動画作品を作る。その動画を見ていたが……なんかもっと面白くなりそうな気がするんだが。フレーズに関する説明的な映像じゃないのはいいんだけど、それでも、わざとヘンな仕草をしたりする「どう、こういうセンス面白いでしょ」みたいな、何か学生映画みたいなノリが充満してる感じで(あー、オレ元映画研究会です)、なんか面白くない。もういいんだ飽きたんだこういうのって感じがした。

イム・スンフン+百瀬文……あーなんか見てない。

イ・ウォノ。うむ、これが一番面白かった。段ボールの巨大な家がある。この段ボール、元は日本や韓国のホームレスが「家」として実際に使っていたもの。段ボールをホームレスから値段交渉して契約書を作って買い取った。その契約書も展示されている。値段はまちまち。それより、この買い取り交渉のビデオが流れていて、それが面白いんだな。ホームレスのおっちゃんはもちろん何で買い取るんだか意図をサッパリ理解できない「あっちに段ボールいっぱいあるよ」「いえ、あなたの大事な家がほしいのです」「ええ?」この人頭おかしいんじゃないかと思われたようだ。そうだよなあ。

百瀬文。かなり多い項目をアンケートを回答してもらい(自衛官の人らしい)。その回答部分を朗読する映像。ぼーっと聞いているとポエトリーリーリーディングのようにも聞こえる。オープンマイクイベントでも同じようなことをやってみたい。

キ・スルギ。森などの自然風景の中に霧の塊のような得体の知れないものが写っている写真。BGMも不気味系で。

冨井大裕。なんだったかな……おお、そうだ、身の回りにあるものをちょっと変わった感じでディスプレイ。合板の側面とか、ジーンズとか、エアーキャップとか……うーん、別にそう凄いという感じではないが。

イ・ソンミ。これは割れた車の強化ガラスを使って、その破片を集めて作品にしているらしい。私が結構好きな力業(ちからわざ)。作品もキラキラしていて、特に木の葉状のシャンデリアがいいですな。

イム・フンスン。なんかもうこの辺で疲れてしまい、ちゃんと見てないの。ドキュメンタリー映像っぽいけどよく分からぬ。

手塚愛子。刺繍を半分ぐらい解いてしまって、それを作品にしているもの。絵ではなく、あ、糸だ、刺繍だ、と思わせる。

見応えはあるけど、イマイチ鑑賞のテンションが上がらないのはなぜだろう。こっちの体調が悪いのか?
http://www.nact.jp/exhibition_special/2015/af2015/

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