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2016年2月18日 (木)

フェルメールとレンブラント展(森アーツセンターギャラリー)

有名なフェルメールが出ているからノコノコ行っているにもかかわらずフェルメールの何がイイのかよく分かっていないという一番ダメなパターンのワタクシです。なーんつって一応分かっているつもりだ。しかし概ねこの手の企画はフェルメールだけ気合入ってて、それ以外どーでもいいどーしようもないたいしたことのないクズみたいなヤツラが結集しているパターンが多いよなあ。とタカをくくってかかるのもよろしくないんだけど、えーなになに今回はレンブラントがある? いやポスターを見るとオホホホホなんか甲冑オバハンみたいな絵があってあれがまさかハハハハ、レンブラントかよ、てんで期待できねえや。

最初はオランダ黄金期の幕開け。どんな絵があったか忘れた(もう忘れたのかよ)。

次、風景画家たちだって。ライスダールだけ名前聞いたことある。でもサロモン・ファン・ライスダールとヤーコブ・ファン・ライスダールって二人出てるのね。ヤーコブが息子のようですな。絵は、うーんバルビゾンみたいな感じぃ? なんちゅーか薄暗いそこそこデキあがってる森みたいな風景? アールベルト・カイブってのが「牛と羊飼いの少年のいる風景」っていう牛が目立った絵を描いてる。うん、こういうのはフランス絵画にゃ無い感じかな。

次、イタリア的風景画家たち。これはつまり、クロード・ロランみたいな理想風景らしい、が、まあヤン・バプティスト・ウェーニクスの「地中海の海」がそれっぽいかな。神殿とか描いてあるし。

次は建築画家たち。主に教会の中。エマニュエル・デ・ウィッテってヤツの「ゴシック様式のプロテスタント教会」なんかが絵も大きくてね、空間を感じさせるね(大きけりゃいい)。

次は海洋画家たちなんだけど、海上の船とか描いてあるこの手の絵は結構描かれたようで、表現からしても森とかの風景画や、あとで出てくる静物画なんかより優れている感じがするね。シモン・デ・フリーヘル「海上のニシン船」の全体の色彩とか、ウィレム・デ・フェルデ(2世)の「ロイヤル・プリンス号の拿捕」の細かい船の描写。あと、総じて海の表情はよくできていますね。オランダ絵画で結構注目したいジャンルだと思いますぜ。

次が静物画家たち。ここは大したことないんだけど、まあ例によって死んだ鳥とか、ありますな。その次の肖像画家たちもどうでもいいんだけど、あれ、今リスト見たらフランス・ハルスか、名前聞いたことあるな。それよりフェルディナンド・ボルって人のがなかなかウマい感じ。「マリア・レイの肖像」で頭に乗ってる黒いヤツはなんでしょか。

んで、いよいよ風俗画家たち。フェルメールもここに属する。ピーテル・デ・ホーホって名前聞いたことあるヤツがあり、いよいよ目玉フェルメール御大の「水差しを持つ女」一見……なんかパッとしない。ありゃーって思ったが、私は今回単眼鏡持ってきたんだよね。それで細かいところを部分部分で見てると、これがなかなかイイ。水差しに光が「当たってる感じ」なんぞはホレボレしますな。あと窓枠に当たる光も絶妙に美しいですな。あーそうかー今まで単眼鏡使ってなかったからなあ。フェルメールってこうやって見るのかあ、と思った次第である(今までどうやって見てたんだよ)。やっぱり同時代の画家の静物なんかと比較するとフェルメールの光による演出はダントツにウマイと思えますね。かといって、じゃあフェルメールブルーに感動したかというとそうでもないし、全体の印象は、やっぱりそうインパクトのあるもんではないんだなあ。つまり長蛇の列に並んで一瞬だけ見て満足できる類の絵じゃないと思う次第です。コマゴマ見なければ。さて続きで、ヤン・ステーンが2枚。はいはいはい愉快な風俗画家ヤン・ステーン! いつもいつもフェルメール展でフェルメールの「ついで」もしくは「おまけ」で来てしまうおなじみの画家なんだけど、なんか気の毒だな。もっとフォーカスが当たってもいいよなあ。「女将と戯れる老人とバックギャモンの興じる二人の男のいる酒場の室内」なんてタイトルそのままなんだけど、風俗を活写。描画もオッケーのナイスな絵ですよ。

それからレンブラントとレンブラント派のコーナーで。レンブラントの「ベローナ」はい、これが甲冑オバハン……じゃなくて女神なんだってさ。うん、本物はポスターよりは一応いいな。盾の表面についてるメデューサですかね、それがなかなか迫力ですね。でもオバハンだよなあ。あとはどってことない絵ばっかですが、ヘラルド・ダウの小さい絵で「窓際でランプを持つ少女(好奇心の寓意)」はなかなかいい。ランプの光のね、絵ですよね。あとは最後のアルノルト・ハウブラーケンの「イピゲネイアの犠牲」でなんとなくイタリア風?な感じになってオランダ絵画黄金期もオシマイなのだ。

フェルメール以外には私としては海洋画に注目してほしいガニ。
http://www.tbs.co.jp/vermeer2016/

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