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2016年3月 6日 (日)

魔女の秘密展(ラフォーレミュージアム原宿)

なんか結構混んでた。あと場所柄魔女コスプレした人をチラホラ見かけたんだけど、それが結構年輩の方だったりして驚く。

お楽しみはもちろん魔女裁判の拷問道具ダヨネ! あと「火あぶりの刑」のインスタレーションがあるってんで、ホラー好きと怖いもの見たさの諸氏は期待しちゃうぜえ。えーと……実はオレ怖いのはちょっと苦手で……と言いつつ怖いもの見たさもありありで……ホラー映画は見なくてもホラー映画評だけ読んでるヘタレなんです。まあ、でも行ったのは歴史を追って昔のあれこれも展示されてるってさ。

冒頭は現代のマンガにおける魔女があって、いにしえ気分はぶち壊しだが、まあここは前座だと思って。で、進んでいく。混んでてしかも解説も多いしイヤホンガイド(魔女の帽子付き?)もあるもんで、まともに並んでいるとこれが遅々として進まない。えー、昔のものもいろいろ置いてありました。なんかメモってないんですけど。そうだな……あー、ミイラがあった。本物の頭の部分。不気味よ。魔女除けの一種だったかな。昔は魔女って悪者側だったから。もちろんお札みたいな魔除けお守りもあった。モグラの足の魔除けもね。赤ちゃんのゆりかごに護符のペンタグラム付きとか。あー、あと澁澤だったか寺山だったの本で見た、奇形に関する古書(本物?)。それから錬金術の金属フラスコがあったな。中世の魔女狩りに至るまでに、飢饉とかペストの流行とかあって、病原菌なんて知らんわけだから全部魔女のせいにされた。まあ、こういう悲惨な時代の状況がカトリック批判のプロテスタントを生むきっかけにもなったようです。まあプロテスタントも魔女は殺してしまえってのは変わりなかったようですが。で、プロテスタントが広まり、そのイメージ的逆襲をもくろんだのが、前日見たカトリックのバロック、代表の一人がカラヴァッジョですね。えー、それから魔女裁判の資料として魔女の見分け方の分厚い書籍など。ヤバい時代に雰囲気も盛り上がる。

さていよいよお楽しみの魔女裁判残酷コーナー。まず尋問のインスタレーションがあって、これ、尋問してくる役人がモニターに映っているのに対峙していくつか見るんだけど、いやが上にもバッドな気分が盛り上がってくる。そこで次に拷問道具がずらっ……ってほどでもないが、いくつか並んでて使い方も書いてある。うん、説明なんで生々しい絵はないんだけど、別に無くてもジュウブン。うーん、これ、どこだっけ明治大学だっけな、あそこで見たヤツラの方が数があったな。まあ、あれは魔女だけじゃなくて拷問全般だもんなあ。でも針のある椅子は初めて見た。

そうそう「魔女の布」ってのがありました。熱した鉄を布に包んで握らせて(だったかな?)、3日経って傷ついて膿んでいたら魔女で、変化がなければ魔女じゃない……んだって。オイオイそれ逆じゃねえかよというツッコミがそこらじゅうで入るが、実際そうだったらしい。怖いねえ。布には血のような跡が…… あと、死刑執行人のマスクあり。それから火あぶりのインスタレーションは……(ネタバレしていいのかな、まあいいだろ)……いや、別に人が火にあぶられてるわけじゃなくて、火の映像はあるけど、火あぶりを見ている人々の映像が主体。嘆くヤツ、喜んでいるヤツ、無表情な役人。これらの表情を見て想像してもらおうってわけだ。役人にとっちゃ拷問も処刑も毎日の仕事なんだよね。

最後の部屋でなんかいくつか展示品があって終わり。出ると針付き椅子の座れるヤツがあった。えっ? 座れるの? はい、針がゴムなんで。そりゃそうだな本物なんか置けないっすよ。
ラフォーレミュージアムって、場所柄チャラいようで、意外と本物の美術品を置けるほど温度管理とかちゃんとできるっぽいね。前もヘンリーダーガーの展覧会とかやってたし。
……にしても期間が結構短いな。……と思ってサイトを見たら、全国巡回してて、東京はもう終わりのほうなんだな。
http://majo-himitsu.com/

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