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2016年4月17日 (日)

六本木クロッシング2016(森美術館)

ギロッポン♪ ……にしても、ビデオインスタレーションってヤツがどうにも苦手である。展示してあるその場で最初から見られるとは限らないこと、全部見ると時間がそれだけ拘束されること。常に一定の感じとか、3分ぐらいならまだしも、始めと終わりがあって全部みないと分からないとか、全部で30分とか勘弁してくれと思う。んで、今回ビデオインスタレーションが多い。それも20分とか。

最初は毛利悠子のインスタレーションで、ちょっとしたメカ。こういう動きがあるのはのはいいね。片山真理、本人の写真。両足が義足で、それでもファッショナブルというかセクシーというかアートというか、そういう写真。石川竜一、沖縄の人の顔写真。直球勝負な感じ(?)。さわひらき、映像作品……ちょっとアニメーションもあり、うーん、なんかブラザーズ・クエイでも見たくなったな。というのも、これ、アート系アニメーションの分かりやすさが出過ぎてるというか、「はい、これでずよ」みたいに対象物を撮ってるもんで、クエイみたいな作り込んだわけのわからなさと奥深さがなんか欲しい。

山本大督のインスタレーション「トーキング・ライツ」。暗い部屋で骨董品が演じる機会じかけの劇のようなもの。セリフとともにライトアップされたり、少し動いたりするんだが、あんまし動きはダイナミックじゃないし、うーん太鼓ドンとか叩くのは面白いが。何よりセリフが青くさ……いや、なんか若いのね。美大の学園祭でも見ている気分だ。ええとそれから……何があったかな……(ビデオインスタレーションあまり見てない)……おお、野村和宏「笑う祭壇」ゲームでもある。ボタンを投げて、祭壇というか、小さい円形のスペースに乗っけたら勝ち、というもの。ボタンはたくさん用意してあるが……これが全くもって簡単ではない。円形スペースが小さいから……だけではない。結局小さいスペースに乗せるには、投げた時の水平方向の運動エネルギーがそこで0にならないといけない。つまり投げてスペースの上面に当たったところで、そのまま先へ行って落ちてしまうのだ。これは奇跡でも起きない限り不可能だぞ諸君。投げてスペースの縁に当て、そこで水平方向の運動エネルギーを何とか垂直に変えてから、うまく乗るかどうか、というもので、まあ、まず無理である。でも、なんとなくできそうなところが憎い。オレが考えたのは、なるべく高く放り投げて、水平方向の運動エネルギーをなるべく少なくするというもの。何度かやってみたが、結局落下エネルギーでスペースからはじかれるから、やっぱりこれも難しいだろうなあ。次、藤井光の「帝国の教育制度」戦時中にアメリカで作った日本の教育制度映画と、韓国での戦争に関するワークショップを交互に映す。戦争のための教育を受ける日本の子供を、韓国の若者が体験したっぽく語るという妙なテイストになっている……よね(少しっきゃ見てないの)。後藤靖香は絵画。戦時中の若者について聞いて描いた感じの。なんかこの辺からビデオインスタレーションはどうでもよくなってしまい(もったいないぞ)、志村信裕とか、百瀬文とかほとんど見ておらん。ナイル・ケティングの電球についてのインスタレーションがなんとなくかっこよく、松川朋奈の写真がそこそこで、小林エリカのインスタレーションはいつ入っても暗い中で字が浮かんでいるだけでよく分からず。タイミングが良ければ、というかずーっとそこにいれば何か起こるのかもしれないが、そんなヒマじゃないの。

西原尚「ブリンブリン」。木製のコンベアがキューキュー音を立てて、黒いソーセージ状の物体が高いところまで運ばれてはシートの上を落とされ、また運ばれていくという面白インスタレーション。でも残念なことに、物体がよくコンベア上につっかえて止まってしまう。シートを落ち切らないで止まることもある。こういう技術的不備はやっちゃいかんよ。こういうご愛嬌なところも含めて作品、などと言うのかもしれないが、もしそう言っているなら単に姑息と言うだけじゃ。キューキュー音コンベアが面白いだけに実に残念。

最後に長谷川愛の「(不)可能な子供」。遺伝子操作で同性愛者の実子を作れるか、ということを技術的な面と、倫理的な面と、アート的な面で提示。アート的には親子の家族スナップ写真をCGを駆使して作成。子供ができたらこんな風景、というもの。意見も貼ってあって賛否。

現在、東京シティビューでセーラームーン展やってて、ねーちゃんばかりで長蛇の列! すげえなセーラームーン……と思ったら違うな。カフェの列だった。容赦なく80分待ちとか書いてあったが……いや待て、違わないんだなこれセーラームーンとのコラボの「ちびうさカフェ」だってさ。
http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2016/

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