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2016年7月 4日 (月)

ポンピドゥー・センター傑作展(東京都美術館)

パリのポンピドゥーセンターは上の方に美術館があってだな、行ったよー よかったよー で、そこの傑作選が来るんだね行く行く行くとも……が、しかし某掲示板であまり大したことないという評判も聞く。しかしともあれ行ってみた。今回小5になった娘も同行。やっとマトモに鑑賞できる年齢になったな。
1906年から始まって1年に1人のアーティストと作品を紹介する。会場内のレイアウトはどこぞの建築家が手がけたものらしいが、これが結構見にくい。特に1階(会場はLB階から始まるんで一つ上がったところ)。

とりあえずLB階から。出だしラウル・デュフィ「旗で飾られた通り」……ヴラマンクかと思った……うーん、デュフィならもっといいヤツが……もっとこう、あるだろう? 音楽を感じるような色彩と描線のもんが。ブラックも得意のキュビズムでなく……あー忘れた。ヴラマンク「川岸」は、まあ普通かな。遠目で見なさい。クプカの「垂直の面Ⅰ」これは水色がなかなか映えてていいよな……なんか今回、あまり知らない作家の方が新鮮でいい感じだ。デュシャンの「自転車の車輪」はおなじみ。レイモン・デュシャン・ヴィヨンって人、デュシャンの次兄だって。彫刻「馬」まあまあ。ピエール・アルベール=ビロ「戦争」。絵は普通だがマチエールがなかなかいい。こういうのは印刷で感じるのは無理だな。シャガール「ワイングラスを掲げる二人の肖像」。一応名品ではある。楽しそうというよりちょい不気味だが。ロベール・ドローネー「エッフェル塔」色がキレイで形が明確。とりあえずここまでの中では一番いいかな。娘も気に入ったようで、これの缶バッチが付いたクッキーを購入……缶入りで安くねえが。レオナール・フジタ「画家の肖像」……小さいな。もっと大きいの。裸婦とか猫とか見せろよ。セラフィーヌ・ルイ「楽園の樹」これはなかなかだ。独学らしいが、木の葉のブツブツがなんともキモくていいじゃん。となりのボンボワは相変わらずデブ専。

で、上の階に上がると、正面にマリー・ローランサンが目に入るんで、そこから見て左に移動すると、1940、1939……と逆行してしまう。なんと、上の階に上がってマリーからじゃなくて、入って左奥のピカソから見ていくのが正解……って分かりにくいよっ! しかもこの階、一つ一つがL字のコーナーになっているもんで、壁と平行に移動していって鑑賞じゃなく、ジグザグ移動を余儀なくされる。これが結構ストレス。建築家のデザインだからってねえ……なんか余計なことしちゃってねえ?
えー、さてピカソ「ミューズ」……まあ普通かな。カンディンスキー「30」これは30の小さいコーナー分けした作品で、あまり見ない感じなんで結構新鮮に見れる。マリーローランサン「イル=ド=フランス」はローランサンらしい作品。あとはヴィフレド・ラムのアフリカ風がちょっといい。アンリ・ヴァランシ「ピンクの交響曲」これが結構いいね。ムスカリズム(音楽主義)というものらしく、抽象っぽいが確かに音楽を感じるような絵だぞ。娘もこの絵の印象はよかったようだ。ベルナール・ビュッフェ……うーん、人物画だと特徴がより出ていいのだが。ま、これはこれでいいな。フェルナン・レジェ「自由」……こりゃレジェらしくねえ。

その上の階は円形のレイアウトで、これはまあ普通に見れる。時代はもう最近で、クリストの小包みみたいなヤツとか。ヴィクトル・ヴァザルリ「アーニー(影)」は、縦横ドットがなかなかきれいだ。アガム「ダブル・メタモルフォーゼ」これは表面が三角の立体になっていて、脇の方から見ると鮮やかに色が浮き上がってくるもの。移動と共に絵も変わる、いわゆるキネティックアート。でも脇の方から見るには、隣の絵のロープの内側に入らないと見えんのだが。でもまあ、これは娘が今回一番気に入った模様。だまし絵っぽい面白さがあるしね。最後にポンピドーセンターの模型。

はて……ダドは来てないのか? あれまた見たいんだが。イヴ・クラインは? バルテュスを持ってたはずだが…… なーんか傑作選っていうか、適当に持ってきていいヤツを持ってきただけって感じなんだが。
http://www.pompi.jp/

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