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2016年11月27日 (日)

粟津則雄コレクション展“思考する眼”の向こうに(練馬区立美術館)

300円で安いなと思っていたら、会場は下の一室だけ。そこにギュッと凝縮だお。評論家(のようだが知らない)粟津則雄のコレクションが練馬区立美術館に寄贈されたとかで、そこから厳選。エッチングとかリトグラフとか、量産品が多いのだが。

最初にルドンの「キリスト」。ルドンの黒の時代。キリスト、頭とかになんか刺さってて痛そう。にしても目がデカいな。西脇順三郎「裸婦」……抽象というかシュールすぎるお。井上長三郎「牛」小さいけどこれは油彩だ質感がよい。ルオー「ミセレーレ」いや「ミゼレーレ」か。そこから4枚。モノクロの暗い宗教版画です。野見山暁治「遊びにこない」抽象で……お、これも油彩だったか。田渕安一「Augeres」原色もののリトグラフ。ムンク「ノルウェー風景」ムンクらしい不安ちょっぴりの風景画だが小さい上にエッチング。隣はシャガール「出エジプト記 燭台の前のアロン」リトグラフで、不気味おじさん系。おっと先日Bunkamuraで見たピエール・アレシンスキーがあるぞ。リトグラフで赤いぐるぐる……じゃないな円形の模様を使った意味ありげなもの。うむ悪くない。麻田浩「蝶の地(夜)」これも油彩でマチエール上等。闇に浮かぶ化石が神秘的だな。木原康行「Turbulent」は微細にうねうねしているナイスなヤツ。有名どころ池田満寿夫。珍しく金を使ったブロンズ2つ。形状はよく分からん。メゾチントの絵もあって「黄金の真珠」……って女性のお尻だなこれ。加藤清美いろいろ。モノクロのエッチング。「向こう側からNo.3(鳥)」がよかったね。鳥が羽ばたく、でも背景がミソね。久保卓治「Notre-Dame,The spire」これいいね。エングレーヴィング? 調べたらビュランっていうダイヤモンドペンみたいな道具使って彫った銅版画だってお。リアルに写実風味。ノートルダムの塔をやや上から見ていて、高さが感じられてよい。

今回は小規模ながら、独自のちょっとイカすセレクションで魅せてくる。
http://www.neribun.or.jp/web/01_event/d_museum.cgi?id=10328

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