« endless 山田正亮の絵画(東京国立近代美術館) | トップページ | デトロイト美術館展(上野の森美術館) »

2016年12月29日 (木)

マリメッコ展(Bunamuraザ・ミュージアム)

以前はファッション系の展覧会にもちょくちょく行ったもんだが、ここんとこサッパリで。で、なんで行ったかというと、今やってるヤツで行きたいのは概ね行っちゃったんだよね。しかも会社帰りに行けそうなヤツって少ないのだ。で、マリメッコって何かっていうとマリモッコリじゃねえよ。人の名前かと思ったらアパレル会社の名前だお。え? みんなもう知ってるの? まあ全く知らんオレみたいなヤツでも「ウニッコ」と呼ばれるケシの花のデザイン柄を見りゃあ、あーこれどっかで見たよなあって思うと思うと思う。

そのウニッコのファブリック(デカい布地)が最初にあって、いきなりもうマリメッコワールドだお。このデザインをやったのがマイヤ・イソラって人で、この人がほぼマリメッコテイストをキメてる感じ。いやもちろん違うテイストのもあるんだけどさ、やっぱこれだーね、というものです。他のテイストじゃ「プトキノトコ」っていう木のシルエットみたいなのがイイネ。

それから創業者アルミ・ラティアの紹介があり、各デザイナーが紹介されていくんだけど、とりあえずマイヤ・イソラかな。「ロッキ」というファブリックの黒白波模様なんぞもいいぞ。他のデザイナーも概ねこのスッキリ明るい感じなんだけど、リーサ・スヴァントって人だけは暗い色のシックな感じで……ええとシックって形容でいいよな。病気って意味じゃないよな。いやしかしシックでもマリメッコ的なものは感じられる……よね。あと、ジャックリーン。ケネディが着てたとかで、その着た柄のドレスもある。青系のちょっと落ち着いた感じの……っていうかさー、ファッション系の形容詞なぞ知らん。アウェーすぎるお。さておき、ライフスタイル全体のデザインをやったとかなんとかでバッグとか出ている。その後の新しいデザイナーとして、おっと日本人がいるじゃん。脇阪克二。この人なかなかいいデザインをする。ファブリック「カルセッリ(回転木馬)」……木馬? 花じゃん。それよりファブリック「プロ(小川)」これは見事ですな。これも花モチーフなんだけど、茎が川のような模様になっているんだお。うーん、実に洗練。それからまた日本人がおる。石本藤雄、ファブリック「コスキ」うむ日本的な。着物の柄でもイケそうな感じだお。このあたりまでで60年代から70年代。

ここで経営が何たらとか経営者がどうたらとかしたとかしないとか(←ちゃんと解説読んでないのかよ)。で、それで90年代に原点への回帰ってことで……過去のスタイルの復活、というか、古きよきというか、それだけ原点のテイストが完成されていたってことでねえかい。ドレス「トゥーリ(風)」は木のシルエットの……木一本だな。ドレス「トゥリオリ」は黄色、黒、紫の縦波がいいね……ってこんなん文章で説明したって分からんちん。んで、現在は食器などにもマリメッコデザインが使われてるって。その食器とかが出ていて、あとファブリック「シィールトラプータルハ(市民菜園)」はちょとゴテゴテしてるが、あーマリメッコだなというナイスな柄だお。そんなこんなで、ドレスやらファブリックの柄を見ていると、なんかウキウキしてきますな。よくできてるな。いや、テキスタイルなんて思いっきりアウェー分野なんだけど、この企画はポップアートを見るようなノリでイケる……いや、つまり、これが布だとかドレスだとかでなく、単に目で柄を見て楽しむ、という鑑賞ができるんだお。

デザイン原画のコーナーがあり、マイヤ・イソラがあるが、それより脇阪克二がいいですな。家をモチーフにしたっぽい「カリッカ(ブロック)」もいいが、オレンジ色の「プロ(小川)」はもう色といい洗練が際だち神ってるぜ。石本藤雄は自信作「タイガ」が出ている。針葉樹林がモチーフだお。これも、なんか見たことがあるようなないような。

あとは商品になっているぞコーナーで、脇阪の「ブ ブー」っての。自動車だお。トラックはともかく、乗用車は前後がねえ。それからウニッコの製品いろいろで、あーいいねやっぱウニッコだよな。

というわけでドレスもファブリックも知らん人が行っても楽しめるであろう。なに野郎一人で行くのは敷居が高い? 大丈夫。売れないデザイナーのふりして行けばダサいジャージ姿でもオッケーだ(多分)。
http://marimekko-exhibition.jp/

|

« endless 山田正亮の絵画(東京国立近代美術館) | トップページ | デトロイト美術館展(上野の森美術館) »