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2017年3月 5日 (日)

「田沼武能肖像写真展」&「お蔵出し! コレクション展」(練馬区立美術館)

どっちかというとコレクション展を見に行ったんで写真はついでだお(アウェーだし)。でもなかなか写真も良かったですな。有名人の写真ばっかだったもんで、あーこういう感じの人か、とか、あーそうそうこういう人だよ、とか、あー意外とこういうところもあるんだ、みたいな発見がイロイロできる。

田沼武能写真展、前期後期で入れ替えがあるんだな。まだ前期。第一章「芸と理を究む」黒柳徹子とか井上ひさしとか、寺山修司はなかなかカッコイイ男ですな。小澤征爾の指揮中のイイ瞬間あり。その他いろいろ。後期には蜷川幸雄とかドナルド・キーンとか出てくるようじゃ。第二章「詩文の世界で」文人達だお。佐藤春夫の渋い感じがいい。三島由紀夫のマッチョじゃない頃。その他。後期は谷崎潤一郎とか阿川弘之とか。第三章「空間とデザイン」ううむ、こりゃどういう人達だ? 手塚治虫とか土門拳とかいる。後期に魯山人など。第四章「絵画と彫刻と」もちろん画家や彫刻家だお。横山大観の目がイってるじゃん。清方がおる。丸木夫妻がおる。ヤング加山又造……えっ、これで55歳なの? 若く見える。熊谷守一、おお梅原龍三郎。岡本太郎の自分の作品を前にした隠し切れないドヤ顔。池田満寿夫の小生意気な感じ。後期は棟方志功で……ありゃ、出品リストを見ると前後期両方出ているぞ。見落としたか。そんんわけで愉しく終了。

上の階に上がってコレクション展。前半は日本画とかで、あんましオオッというもんがない……んだけど、さすがここで個展やった松岡映丘「さつきまつ浜村」はなかなかいいですな。谷口 香嶠「屈原図」は……これは横山大観も描いてたもんだな、これは大観の方がいい……こっちの方が古いのか? まああれは大観の(オレが思う)最高傑作だけどな。速水御舟が1枚。うーんそうか。靉光があって、このあたりになるとオレ好みになってくる。「花と蝶」の妖しい花のムードなんぞイイ。荒木寛畝/池上秀畝「牡丹に孔雀図/松に白鷹図」杉戸に着色。孔雀の羽根の細かさがイケる。さすがに若冲までとは言わんが。

後半になると現代アートに近づいてくる。山田正亮「Work Ep-688」おおっ、東京都近代美術館での個展のインパクトがよみがえるぜっ。今んとこあの企画は今年のナンバーワンだお。ハイレッドセンターの「センター」中西夏之「ℓ字型ー左右の停止-」リットルの字を入れ込んだ抽象画。面白いじゃん。ハイロッドセンターの「ハイ」高松次郎「影」はおなじみのアレ。白髪一雄「文覚 滝の行」白いぶっとい筆跡がまさに滝だぜ。牧野邦夫「インバール」これが今回のナンバーワン。前期だけ展示か。戦場というか、戦争で無惨に死んだ人々を結構リアルに描画。これは壮絶。実際こんなんですかい? 恐ろしいもんだな。で、隣が伊東深水ってのがにんともかんとも。小野具定「冬ざれ」暗い地上、人物の顔は見えない。空は雲か水しぶきか。マグリットのアレを彷彿とさせるようなさせないような。森脇正人「夜」。着物姿の女二人が……死んでる? 福井爽人「船」壊れ船と画面の青いような色がいい雰囲気。他いろいろじゃ。

写真展と併せてコスパがよい。
http://www.neribun.or.jp/museum.html

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