« 雪村(東京藝術大学大学美術館) | トップページ | 大英自然史博物館展(国立科学博物館) »

2017年4月16日 (日)

「山崎博 計画と偶然」(東京都写真美術館)

♪ゆけ~ゆけ~ヤマザキヒロシ……えー中年ド真ん中の時間です。何年かぶりに恵比寿の写真美術館に行ったわけです。なんたって写真はあんまし見ねーしアウェーだし。でも行ったのは長時間露光の異世界っぽさ。絵だって超現実がお好みなんで。あーそうそうほらグル……グルスキーだっけ。ああいうのとか。あとニコラ・ムーランの合成写真とか。だから篠山とか荒木とかは、あんまし見ないの。しっかし恵比寿ガーデンプレイスってバブリーな施設ですなあ。なんか空間に余裕があるもんで、表参道ヒルズなんかのゴチャゴチャ感とはちょと違うな。

入るといきなり長時間露光で太陽の軌跡を輝かせてる風景。美しく神秘的にして科学的だ。「観測概念」ってシリーズだってお。あと同じ窓からの風景をいかに違うように写すか、みたいなの。それから初期の天井桟敷とかについてった時の写真で、人物いろいろ……なんだけどおっと河原温の日付絵画の写真とかあるじゃん。あと寺山修司の目だけ撮ってるのがあって、目だけでも寺山と分かる。この辺はバリエーションに富んでていろいろな写真があるね。でもすぐにテーマを決めてじっくり撮る型になる。

「海に穴を開ける」というシリーズが、36枚撮りのフィルムを6×6にレイアウトした時に合わさって1枚に見えるよう、少しずつ撮る場所を変えたもの。はい、テクニカルですね。あと日付と時間がタイトルになっているものがあって、これは海と長時間露光で移動する太陽の軌跡を写したもの。うむ、この長時間露光で浮かび上がる神秘の世界はアレだ、一頃流行った(流行りものだったのかな)「月光浴」に似てるね。あれも長時間露光で異世界を出現させたのだ。あと太陽の軌跡じゃなくて、ただ水面を長時間撮ったものがある、あるいは波打ち際と太陽を長時間露光で撮ったり、長時間露光でも波の形が見えるのが不思議だ。

「水平線採集」というシリーズがあり、画面中央を水平線で切るシリーズ。これは、アレだな。杉本博司が同じようなことやってたよなあ。でも杉本はもっとストイックな感じがするんで、まあ、どっちもどっちか。「御前崎・静岡」お、行ったぞそこは。確か地球が丸く見える展望台だったかな、そんな名前だった。「奥石廊・伊豆」の1枚が実に杉本っぽい。つまり、空も海も単色な感じで、海は暗く沈み……みたいな感じか。それからこの水平線採集がカラーになったのが並ぶ。こうなるとやっぱり杉本とは違うよね。おなじみの長時間露光太陽もある。

ビデオ作品があって(あんまし見てない)、歩きながら風景の変化を撮るのがあって、「クリティーク」って雑誌の表紙あれこれで。太陽の軌跡あり、このイモ洗いプールはサマーランドかな。赤いレーザー光使ったのあり。それから桜の花の背景が太陽の光というなかなか大胆な「櫻」シリーズ。「水のフォトグラム」という暗室で水面に輪を作る……なんつーの? 波紋か。それの写真というか暗室操作でなんかやってんだけど覚えてない。作品は面白いですよ。あとB52かな、軍用機を少しずつ撮ったヤツ。それからシャワーの水滴の映像とか。まあその他。

点数がそれなりに多いんで、まともに見てると結構かかる。
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2574.html

|

« 雪村(東京藝術大学大学美術館) | トップページ | 大英自然史博物館展(国立科学博物館) »