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2018年5月 4日 (金)

現代美術に魅せられて(原美術館)

一通り見終わったらちょうど学芸員の解説があって、それを聞いたりしてた。それより、前の日に江頭2:50のDVDを借りて見ていて、行った日は大木こだま・ひびきの漫才をウォークマンに仕込んで往復ずっと聴いていたら、なんか頭がおかしゅうなってきてな。本日は以下のような内容となりました。関西人じゃないので関西弁は適当や。
 
「この美術館は昔人が住んでたところだそうや」
「ははー住宅を美術館に改築したんですな」
「設計は有名な建築家で、国立博物館の本館を設計した人らしいで。あっちは宮殿みたいやろ(帝冠様式いうそうです)。でも、こっちはバウハウス風やて」
「風呂屋でっか?」
「バスハウスやない! とにかく今回は収蔵品展。まず入るとレイノーの『アタッシュケース』があるな。3階にあるタイル部屋と同じ人やね。これはアタッシュケースの中にタイルが敷いてあるんや」
「タイルスタイルでんな」
「意味分からん。最初の展示室にはミカリーン・トーマスの『ママ ブッシュ:母は唯一無二の存在』黒人女性のヌード画やけど、作者のお母さんやて。作者も黒人ってことやな。でもかあちゃんの裸描くってのは、なんかやりにくそうやなあ」
「ま、背中なら掻いたげますけどね。痒いって言うから」
「背中掻くのと関係ないがな」
「ほら『かく』でおなじでしょ」
「同じやないやろ! お前、明日絵を描く授業や言うて孫の手持ってくんか?」
「いや、もののたとえで……」
「ピピロッティ・リストの『ラップランプ』ってのがあるな。スタンドから椅子に動画を投影しててな、本来は椅子に人が裸で座って、肌がスクリーンってもくろみだったんやて。でもここのは収蔵品やから座っちゃあかんて」
「椅子だからいいっす、みたいな」
「おもろない。あと加藤泉のちょっとキモい人形があるな。おなじみの作風や。これは口から草生やしてる」
「これ、最初見た時はギョッとしましたよね」
「わしもお前と間違えて、なにこんなところに座ってんねんと」
「ほんとでっか?」
「嘘やがな。廊下行こか。はマリック・シディベってな、アフリカはマリの人やて。黒人主役の日常スナップやな」
「最近の傾向でグローバルなんだそうですね。横浜トリエンナーレみたいなアートイベントもあって、世界中からアーティストが来るみたいやし」
「そやな、うちもグローバル化しよう思うてな、こないだ地球儀買うてきたんですわ」
「あ、世界の勉強ですな」
「でもな、その地球儀どうもおかしいんや。日本がないねんで」
「え? ミスプリント?」
「おかしいなあ思うたら、アメリカもオーストラリアも中国もないねん。よう見たらビーチボールやがな。地球儀にしては安いなあ思うたんやけど」
「あんた地球儀とビーチボール見分けつかんのかい!」
「つかへんのやー」
「ボケとったんか?」
「ボケとんのやー」
「情けないな」
「情けないのやー それよりこっちにアラーキーがあるで」
「荒木経惟ですな。こないなミューズと呼んでた女性にセクハラとパワハラを暴露されましたな」
「まあ芸術家ってなしょーもないやつおるからな。ゴッホもストーカーやったし、ピカソも無類の女好きで、好き放題やってたしな。今回の写真は人じゃなくて、枯れた花やな。まあ人間的にはアレでも、この作品を見る限り、ある種の優れた感性を持って写真を撮っているとは思えるで」
「でももうセクハラが許される時代やないし……生き残れるかは神のみぞ知るですな」
「誰が知ってるって?」
「いや、神様が」
「お前よう神様が知ってるて知ってるな。神様と話でもしたんか?」
「いや、神様は何でも知ってるでしょ」
「三日前の朝、わしが何食べたかも知ってるんか?」
「もちろん知ってるでしょ」
「なんでそんな、しょーもないこと知ってるんや! そんなんわしにとってもどーでもええことやないか」
「いや、でも何でも知ってるって……」
「1階の奥の部屋行こか。クリスチャン・ボルタンスキー。『プリム祭』や。子供達の写真を祭壇のようにしてまんな。写真がピンぼけで、多分これ行方不明の子とか、そんなんかな思うてな」
「さっきのギャラリートークでも今はいない人では、とか何とか言ってましたね。あとプリム祭ってユダヤのお祭りだって」
「あと、こっちはやなぎみわの有名な作品やね。『案内嬢の部屋』制服を着たマネキンのような女達が並ぶ写真でんな。制服を着るだけでそういう役割を与えられてしまうっちゅう、社会に向けたメッセージやね」
「いやー制服の女ってええですな」
「お前何言うてんねん! 今の話聞いとったんか?」
「え? よくないんですか?」
「裸の方がええに決まっとるやないかい!」
「え、そんなこと言ってないでしょ」
「あそこがエルネスト・ネトの立体。ブラジルの人やて。天井から何か垂れている造形でんな。こっちはアドリアナ・ヴァレジョンの絵で『スイミングプール』。これ油彩やけど、プールのタイルの目地が水で揺れている様子をそのまま描いたトリックアートみたいな作品やな」
「私トックリアートが好きです。酒好きやし」
「お前アホか」
「いや、だって2合トックリとか……」
「トックリからそのまま飲むんかい! オチョコもコップも使わんのかい」
「え? そうくるの?」
「とにかくもう2階行くで」
「あ、おなじみ宮島達男のデジタルカウント作品の部屋や」
「お前が、暗いとお化けが出る怖いあかん行けへん言うた部屋や」
「そんなこと言ってへんよ。この前にある仏壇みたいなのは何でしょ」
「森村泰昌の作品『スローターキャビネット』や。仏壇の奥は写真で、ベトナム戦争ん時の有名な写真を大阪と本人の写真を使ってパロディにしたものらしいな。森村泰昌はよく本人が誰かの扮装をして作品にするんや」
「え? 例えば誰です?」
「うーん、フリーダ・カーロとか、マリリン・モンローとか」
「え? 女装だけですか?」
「男装もしとるはずだが忘れた」
「束芋もありますね。なんと『原俊夫氏のために描いた線画』で、和紙に墨ですって。このスカートめくってる娘が目につきますな」
「お前そういうとこしか目が行かんのかい」
「えー違いますか?」
「パンツに目が行くに決まっとるやないか」
「うわ、しょーもない」
「こっちは蜷川美花やな。例によってちょっと毒々しいような花の写真でんな。例の調子だからすぐ分かる」
「こっちには杉本博司の写真の部屋がありますな。『仏の海』って、仏像びっしりでんな。これ三十三間堂ですかね?」
「あれは確か千手観音やろ。これは違うから別のとこやろなあ」
「じゃあ三十二間堂ぐらい」
「三十三間堂って住所やないやろ!」
「隣に動画の部屋がありますな」
「ウィリアム・ケントリッジの『Memo』っていう、紙に乗ってるインクが勝手に動いて作者を困らせるのおもろいな」
「佐藤雅彦の『CALLING ドイツ編』は、風景の中で突然電話が鳴るというシーンがひたすらありますな。電話には結局出たんですかね? そこまで撮ってないし」
「いや、それがアートやで」
「アートなだけにアート(あと)のことはどうでもええと」
「つまらん。奥の部屋行くで。柳幸典『38度線』。タイムリーやな。ちょうど南北交渉したとこやね。色付き砂で作った北朝鮮と韓国の国旗や。間に何か色が混ざったようなケースがあってな。ここで以前アリを飼っていて、巣を作るためにそれぞれの国旗から、砂を少しずつ運んできたんやて。そのまま進んでいれば、二つの国旗は混ざり合ったかも、という作品や」
「アリさん、ありがとうでんな」
「何言うてんねん。そっちは有名な横尾忠則や『戦後』陶板作品やて。イメージは戦後の焼け野原。真ん中に見える人影は子供の頃の美空ひばり。まあ終戦直後のアイドルやな。今で言うところのAKBか」
「いや、全然違うでしょ」
「今のアイドルよう分からん。みな同じや」
「そりゃ味噌もクソも一緒ですな」
「そんなん違うやろー お前味噌とクソ一緒なんか?」
「いや、よく言いますよね」
「お前毎朝トイレ行って味噌出してるんか? 買いに行かんでええな」
「うわ汚い。そんなんちゃいますよ」
「この部屋の奥には奈良美智の小部屋があってな。奈良は部屋の方にアクリル作品もあるけど、こっちの小部屋の方が似合うな」
「奈良さんを丁寧に言うて、オナラさんってどうです?」
「帰れお前は!」
 
他にもいろいろあったが書くの疲れた。
http://www.haramuseum.or.jp/

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