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2018年10月29日 (月)

筒井康隆展(世田谷文学館)

先週金曜夜に「ムー展」に行ってたのであるが、特にブログに書かなかったのは、書くことがあまりなかったからなのです。バックナンバーの表紙がずらっと。あと主要記事の紹介と、怪しいブツがいくつか。生頼範義の原画2枚はなかなかよかった(前やってた生頼範義展を見落としたのが実に悔やまれる)。バックナンバー等を読めるコーナーがあって、入り浸りたかったが時間もない。んで、何が言いたいかというと書籍が面白いからといって、書籍に関する展示が面白いかというとあんましそうでもない……

という事態が筒井康隆展でも起こるんじゃないかなと思ったが……んーまあまあかな。いやしかし、筒井康隆こそは私が最も影響を受け、学生の頃には既にあった全集を読み、今でも一部ではあるが出たものを読んでいる。行かずにおれぬ。

何があったか。最初に「薬菜飯店」の表紙絵パネルがあるが、あれ筒井本人が描いたんだそうだ。それから割と詳細にしてヴィジュアルな年表。これがかなりのボリュームがありマジで長い。最初はマンガ描いてたり役者やってたりしたんですね。根っからの文豪じゃないんだ。
過去に出た書籍そのものの展示がある。あと、いくつもの生原稿あり。これは同じ原稿用紙に同じようなペンで同じように書いてあって、同じように綴じてある。推敲とかほとんどないのが驚きだ。文豪だとめちゃめちゃ推敲してツギハギだらけだったりするんだが、句読点とかの修正がある程度。「虚構船団」の原稿があるのが嬉しいじゃん。私が思う最高傑作は「虚構船団」だと思うのだが、とにかく読むのに苦労する作品でもある。特に第二部のところ。あと、第一部と第三部に出てくる文房具とかが並んでたりね(普通の文房具だからどうというものでもないのだが)。
原稿のコピーが壁に貼ってあって、まとまって読めるところもある……といって全部読んじゃう物好きは少ないと思うが。ただその中に、有名なキャンタマが風呂の排水溝にはまっちゃった話があって。ははは……筒井さんの字で読んだ。
有名な「時をかける少女」グッズいろいろ。昔からドラマになり、アニメになってたりするもんで、それだけでコーナーがある。アニメ「パプリカ」の展示。あーこれまだ見てないや。名作らしいんで見なければ。
文学賞の賞状とか紫綬褒章とかの展示……そうだよなあ、結局展示ってなると、こういうものになるよなあ。作品が面白いからって、その文学賞の賞状見ても、ふーんそうかー、ぐらいしか感じませんが。
作品の分類。SFが中央にあり、ナンセンスとか、文学とか、いろいろ丸で区切られて分類されているパネル解説。いいね。そのパネルほしいな。
イベントなんかのポスターが柱とかに貼ってある。
役者もやっているので舞台のビデオ上映。あ、これ土日だけか。
段筆宣言の時の、旗っててんですかね。それがあります。

うーん、前にやってた澁澤龍彦展の方が自分には見どころがあったと思う。あと行って思ったこと、私は現在五十一歳なのですが、筒井康隆のキャリアでは五十一歳はまだまだ半ば。だいぶ昔だと思っていた「虚構船団」が出たのが五十歳だって。うむ、私もまだ終わっていないぞ。
https://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html

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