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2019年3月14日 (木)

奇想の系譜展(東京都美術館)

ド平日(火曜)の午後だったが、なんか混んでるなあ~ 日曜美術館でやる前に行きたかったが、ちょうどやった後に行ってしまった(見てないが)。しかも後期の初日だ(前期見てないが)。
日本画はワビサビだけじゃねーというのが基本な。ちょっと、え? みたいなヤツラが集合。個別にはいろいろ見てはいるが、今回はまとめて見れるぞと。

画家別。最初は伊藤若冲。なんかもう有名になっちゃって、これだけで客呼べそうな感じだよなあ。最初に「象と鯨図屏風」何度か見てる。墨画なんでモノクロで、左の鯨が背中だけで潮吹いてて潜水艦みたいですな。「鶏図押絵貼屏風」若冲が大好きな鶏の墨画が並んでいる。前に見た……ん? 初公開だと? いやーなんか見たことが、というか鶏だからなあ。若冲は似たようなものいろいろ描いてるしなあ。巻物の「乗興舟」これは背景が黒いのでネガみたいに見えるが、センスが現代アートと変わらない感じ。今の画家が描いてても不思議じゃない。「石榴雄鶏図」これもコケコッコだな。「雨中の竹図」淡いな。「蝦蟇河豚相撲図」文字通りガマガエルと河豚がすもう取っているのだ。「旭日雄鶏図」おお、これは若冲らしい。鶏愛で羽毛をビッシリ描き込んでいる。やっぱこうでなくちゃ。「虎図」おっと虎だよ。獰猛ではなくペロペロな感じ。

二番手は曽我簫白。「群仙図屏風」まさに簫白。子供のエグい表情は見たら忘れない。「雪山同時図も代表昨の一つで有名だ。珍しく「美人図」なんてのがあるが、見ると、顔がヤバい。怖い。狂ってる感がある。「獅子虎図屏風」虎が弱そうだ。妙な顔をしているな。

長沢芦雪。なんたって「白象黒牛図屏風」右の象がデカすぎる。左の牛もデカいが。牛の方にいる小さい犬がチャームポイントですな。「牡丹孔雀図屏風」うわっ、若冲とまではいかないが、なかなか緻密に描いてるじゃないか。孔雀の羽模様がイケる。「猛虎図」マヌケ面ではないが、小さい? 「方寸五百羅漢図」約3センチ四方の中に、五百羅漢を描いたというか……単眼鏡使ってもよく見えない。別に細かい人物画ではなく、顔と体で丸一つずつとかいう感じ。「なめくじ図」前に見たかな。ナメクジの通った跡も描いてある。「花鳥図」正攻法。「猿猴弄柿図」猿の顔、オモロー。「群猿図襖」サル山。「龍図襖」デカい、でも淡い。

岩佐又兵衛。浮世絵の元祖のような浮き世又兵衛こと岩佐又兵衛。巻物「山中常盤物語絵巻」第五巻と第四巻が出ているが……この展示見にくい。人ビッシリ。第五は血まみれで倒れているのがポイントか。痔四は金箔を使いまくって豪華な印象。あとはそんなにハデなのはないか。「雲龍図」、龍の顔だけ。あと伝岩佐だが「妖怪退治図屏風」右側に集結する妖怪がシュールな感じだ。

狩野山雪、「蘭邸曲水図屏風」異国情緒溢れる庭? じゃないか建物の中か? 何か床に川が流れているぞ。「梅花遊禽図襖」木の幹が琳派もびっくりの大曲。そこに花が咲く。「龍虎図屏風」龍の顔がちょっとユルいぜっ。虎はオモローだな。
白隠。前に白隠展でずいぶん見た。最初にある「達磨図」おなじみのコミカルフェイスのヤツ。「鐘馗鬼味噌図」これも再会。心の鬼を潰して味噌にしてしまえ。「達磨図」が太い線のヤツとデカいヤツと。「南無地獄大菩薩」その文字が描いてある書だ。「蛤蜊観音図」再会。癒し系の顔ですな。そういえば「すたすた坊主図」がまた見たいと思ったが、前期に出ていたのか。
鈴木其一。ヘイ、キーツ! 琳派展ではおなじみなもんで、どこかで見たようなのが多い。まあ、キーツの絵はあちこちでいろいろ出くわすからなあ。「百鳥百獣図」動物と鳥がいっぱいだっ。
最後は国芳。もう何度も見た代表版画が並ぶ。骸骨のヤツや、人が集まって人になるとか、セミクジラとか。版画じゃないのは2つ「一ツ家」鬼婆のヤツな。見たことある。デカい板に描かれているんだぜ。あと「火消千組の図」これも板だが、こっちは初めて見たかも。

平日でも混んでいるが、デカい絵も多いので、ストレスはまずまず。無理して行かなくても、注意していれば、この誰かにスポットを当てた企画は結構ある。一企画だけで全員見たい人はぜひ突撃。
https://kisou2019.jp/

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