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2019年6月 8日 (土)

トム・サックス ティーセレモニー(オペラシティアートギャラリー)

告知なんぞを見て、トム・サックスのマッドティーパーティーみたいなものかと思ったら、トム・サックスのマッドティーパーティーだった。全てが「茶の湯」のパロティのような作品群でありインスタレーションである。良くも悪くも解説が無いもので、元の何をどのように料理したものかが分からない。単なるオモシロ作品としても見れるが、元ネタが分かった方がより面白いので、事前に茶の湯のアイテムや、日本庭園の施設や、茶の心を知っておくとよい。ううむ、岡倉天心の「茶の湯」の読んだはずだがほとんど覚えてねえ。映像作品もあって、時間の関係で割愛しちゃったが、ちょっともったいなかったかな。YouTubeで見れるとは言うが……というかあとで見たよ「TOM SACHS: TEA CEREMONY」これはあとでも先でもいいから見るべきじゃ。実際ここに展示されているものを使っている。

展示の最初のところに石碑みたいな……段ボール製かよ。よくできてるが。それから左の部屋「HISTORICAL TEA ROOM」
に入るといろいろ展示してある。ザリガニの自在置物のつもりらしいもの。手が思いっきり何かの工具だが。おっと掛け軸がある。ブランケットでできてる。描いてある(というか貼ってある)のは椅子の背もたれか? 次の……茶碗が「NASA」だと? スピーカーの上に日本刀が乗っておる。なんか意味があるんだろうなあ。次のは……兜のつもりらしい。チラシに載ってるヤツな。出来の悪い安全ヘルメットみたいだ(あとで映像見たらちゃんと使っていた)。次はひしゃくってんですか。水くむヤツ。次がちょっと大きい茶器セットございますな。今時の言葉で「草生える」みたいな。茶せんが電動かよ。やかんの口までなんか顔に見えてくるな。次のは……ううむ、電気じかけの何かだが、元ネタが分からぬ。次も棚にいろいろ置いてあります。ん、これは2つまとめて「Mizuya Back Up Unit 2014」ですって。水屋……茶事の支度をするところ、だってお(あとで調べた)。茶碗がある。また「NASA」だ。こいつぁ出来がいいのか専用箱と一緒に展示。よほどNASAがお好き……いや、待てよ。茶の湯はひとつの宇宙であるとか、宇宙との対話であるとか、そんな話を聞いたことがあるぞ。はい、トム・サックス、そこまで分かった上でNASAなのだな。さっきの掛け軸風のやつの背もたれに安全ベルトっぽいものが付いてたが、宇宙に行くにゃあ必要ではないが。次の棚、茶碗がずらっと。見るとそれっぽい形……姿ってのか、をしている。もちろん全部NASAだお。

次、トタンみたいなゲートをくぐって「OUTER GARDEN」。日本庭園のパロディ風インスタレーション。ハリボテ感満載のナイスな大空間。池もあるぞ。ちゃんと水も張っている。中に鯉がいるが……さすがに生きたヤツじゃないようだ。展示品それぞれ、なんか日本庭園で見たことあるようなものなんだけど、それが何かがよく分からないのでもどかしい。このあたりは事前に調べていった方が面白いはずだ。力作はトイレがある。裏側に紙コップ付きのドリンク供給装置みたいなのがあって、ううむ……面白いはずの物だがナンダコリャ。タイトルは「LAV3」。それから庭の出口付近「The Kiss 2019」おっとこれは有名な彫刻のアレじゃないか。顔があるような無いようなでちょっと違うが……誰だっけ。

隣は「INNER GARDEN」茶室がある庭。ここにも水もの。この小さい池はシシオドシがほしいですな(映像では手を洗うところだったんで、シシオドシはいらないよ)。梅の木みたいなヘンな木がある。石灯籠のごときものもある。石塔もある。しかしなんたって茶室。ちゃんと四畳半で作っている。掛け軸もあるし、花も飾ってある。水屋(準備室みたいなやつ)もちゃんと作ってあって、茶器が置いてある。全体におふざけ感があるが、茶室にある要素を可能な限り汲み取るというリスペクトを感じますな。

そこを出ると掛け軸展示。……ってまた布かよ。しかも「この毛布は車内専用です。持ち帰らないで下さい」とか日本語で書いてあるやつだがどこから持ってきたんだ。この絵はソユーズの大気圏突入か。次の掛け軸は肖像っぽいが「長寿と繁栄を」って日本語でがんばって書いてある。見よう見まね日本文字。次はなんかマクドだよ。ベンチがあって、あと「○」の掛け軸。火鉢と下駄箱みたいなのがあって……ううむ元ネタなんだろなあ。もどかしいのう。そんで終わり。

全編ほほえましい茶の湯のパロディその中に宇宙へのリスペクトを感じるような感じないような。とにかく予習して行った方がいい。
https://www.operacity.jp/ag/exh220/

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